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Philadelphia 76ers 93~94シーズン①

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P93~94シーズン


開幕から黒星が先行しますが、11月末にスタメンを入れ替えると調子が上向きます。

 

ジョニー・ドーキンス→ディナ・バロス

ジェフ・ホーナセック

クレアレンス・ウェザースプーン

ウォーレン・キッド→ティム・ペリー

ショーン・ブラッドリー

 

ハーシー・ホーキンスの移籍でスタメンに戻ったドーキンスでしたが、11月末にバロスに交代。

Fも同じ時期にキッドからペリーに代わりました。

 

このラインナップになってからのシクサーズは調子が上向き、4勝10敗とした後の20試合を11勝9敗と勝ち越しで15勝19敗まで浮上。

オールスターブレイクの時点でも20勝27敗と、プレイオフ進出が狙える位置に付けていました。

 

ブラッドリーは苦戦しますが、キャリアで初めてスタメンに定着したバロスは、コンスタントに2桁得点を連発。

ウェザースプーンの奮闘や、開幕直後に契約を結んだオーランド・ウールリッジの加入も助けになったかと思います。

 

しかし、後半戦は一転して厳しい展開に。

 

前半戦ラストの黒星からオールスターブレイクを挟み、3月半ばにかけて15連敗。

15連敗が始まったばかりのブレイザーズ戦ではブラッドリーが左膝に重傷を負うアクシデント(膝蓋骨の脱臼)。

ブラッドリーはここでシーズン終了となりました。

 

また、トレード期限にはジャズとの間でトレードが成立。

 

●オフの一件が引き金でしょうか

ホーナセック&ショーン・グリーン&95年のドラフト2巡目指名権をジャズに出して、ジェフ・マローン&94年のドラフト1巡目指名権を獲得。

 

ホーナセックは全体的に昨シーズンから数字を落としていましたが、それでも53試合で平均16.6点・5.9アシスト・1.8スティールをマークしています。

 

グリーンがよかったのは、ホーナセックがホールドアウトしていたプレシーズン途中まで。

ホーナセック不在時は平均2桁得点をあげていましたが、ホーナセックが戻ってくると、状況はペイサーズ時代とさして変わらず。

多少出番は増えましたが、それでもミニッツは、平均で10分に届きませんでした。

 

J・マローンはキャリア11年目のSG。

平均20点前後は計算できる選手で、ここ3シーズン半は、ジャズでカール・マローンに次ぐ得点源として活躍していました。

ミドルレンジのジャンプショットが武器で、3Pはあまり打ちません。

 

この当時、ジャズの関係者はトレードに動いた理由について明言しなかったようですが、ホーナセックにはオフのホールドアウトのときから目を付けていたんだとか。

 

またJ・マローンは、ジャズのオフェンスについて、パターンが決まっている、そのために?自分が充分にシュートが打てないetc 不満を漏らしていたようで、トレード後にはこんなコメントを残しています。

 

「それが彼らのスタイルなんだよ、ジョンとカール、ジョンとカール。一人や二人ではこのリーグで勝つことは出来ない。シアトルのようなチームを見てみなよ、バランスが取れてる」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

シクサーズ側にこのトレードによる戦力的上積みはなく、1勝を挟んでそこからまた10連敗。


結局、後半戦はトータル5勝しかできず、25勝57敗でシーズンを終了。

ディビジョン6位・カンファレンス11位という結果に終わりました(下に3チームいました)。

 

ブロックショットがリーグ3位という以外は、攻守共にほとんどの項目がリーグ下位です。

 

【G】

 

バロスは81試合中70試合でスタートし、平均13.3点・5.2アシスト・1.3スティールをマーク。

得意の3Pも135本(リーグ5位)を38.1%の確率で決めており、自己ベストのシーズンとなりました。

 

プレイメイクに長けたタイプではないですがミスは少なく、シュートも高精度。

バロスにとってこの移籍は+でした。

 

J・マローンは、加入後は27試合で平均16.8点。

ジャズで不満に感じていたというシュートを打つ機会は、ほんの僅か増えただけで、得点アベレージもほぼ変わりませんでした。

シーズン通算で平均16.4点というのは2年目以降ではキャリアワーストです。

 

因みに3月には、古巣ジャズのK・マローンを”GMタイプの選手”と評するなど、色々溜まっていたものがあるようです。

 

バロスにポジションを奪われたドーキンスは、72試合で平均6.6点・3.7アシスト。

バックアップとしてはそれなりに出番がありましたが、スタッツ上は自己ワーストのシーズンです。

 

【F】

 

2年目のウェザースプーンは、このシーズンも全82試合でスタート。

リーグ7位の平均38.4分もプレイし、平均18.4点・10.1リバウンド・1.2スティール・1.4ブロックと、ほとんどのカテゴリーでルーキーイヤーを上回りました。

 

いちばんの武器はミドルレンジのジャンプショットでしょうか。

オフェンス時には自身のサイズ不足を計算に入れた状況判断ができる一方、リバウンド争いには果敢に絡みます。

流れの中でプレイしているときは、PFに似つかわしくないスピードがありますかね。

 

ペリーは80試合中68試合でスタート。

平均9.0点・5.1リバウンド・1.0ブロックは昨シーズンからほぼ横ばいですが、3Pが激増。

過去5シーズンで計70本弱しか打っていなかったのが(成功は15本)、このシーズンだけで200本も試投し、そのうち73本を決めました(成功率36.5%)。

 

ハイライトは2月頭のホーネッツ戦で、その3Pを7本も決め、キャリアハイの31点をあげています。

 

キッドがスタートしたの開幕から14試合目まで。

ダーティーなプレイも厭わないハードワーカーで、オフェンスについても”自分にシュートを打つ自由をくれた”と喜んでいましたが、ベンチスタートになってからはローテーションに入れないこともしばしば。

 

シーズン通算では68試合で平均3.6点・3.4リバウンドでした。


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