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Philadelphia 76ers 97年オフ

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P97年オフ

 

昨シーズン終了直後、球団社長でありパートオーナーでもあるパット・クローチは、ブラッド・グリーンバグGM&ジョニー・ディビスHCを解任しました。

 

クローチは、”コミュニケーション、規律、意思決定、チーム全体の士気に不安があった”としています。

 

【新HC】

 

5月頭、ラリー・ブラウンがHC兼エグゼクティブに就任しました。

 

”ネクストタウン・ブラウン”と言われるほど一所に長居しないブラウンにとっては、これがNBA6チーム目。

シクサーズと契約する前の週にペイサーズのHCを辞任したばかりでした。

今回は5年間2500万ドルという大型契約で(これにより最高級取りのHCに)、エグゼクティブは初めてです。

 

ACはモーリス・チークスだけそのままで、新たにガー・ハード、ジョン・キュースター、マーク・タージォンが就任。

 

ハードはAC歴10年のベテランで、ここ4シーズンはペイサーズでブラウンの下にいました。

キュースターは、ここ2シーズンはセルティックスでML・カーのACを務めています。

 

タージォンは、ブラウンがカンザス大のHCだったときの教え子。

タージォンが1年次を終えたとき、ブラウンは”君はNBAではプレイしないだろう、卒業したらコーチを考えるべきだ”と助言し、タージォンは言う通りに。

そのときからブラウンは、コーチになるための指導を施しており、卒業後はすぐブラウンのスタッフに入りました。

NBAでの仕事は今回が初めてです。

 

因みに、他のHC候補としてはリック・ピティーノ、チャック・デイリーの名前が挙がっていたとか。

 

ブラウン就任から約1ヶ月後の6月頭には、ペイサーズでやはりブラウンのACを務めていたビリー・キングが、バイス・プレジデントに就任します。

 

【ドラフト5日前】

 

クレアレンス・ウェザースプーン&マイケル・ケイジをセルティックスに出して、ディノ・ラジャを獲得。

 

ラジャはクロアチア出身のF/C。

93年にセルティックスでNBAデビューし、4シーズンで平均16.7点・8.4リバウンドをマークしていました。

 

ただ、昨シーズンは左膝の怪我で25試合しかプレイしておらず、離脱直後(97年1月頭)には手術も。

そして、ここからの回復具合が良くなかったのか、ラジャは今回身体検査に引っ掛かり、このトレードは破談になってしまいます。

 

セルティックスはこれに納得がいかず、NBAに一旦は仲裁を求めますが、すぐに撤回。

一件落着となりました…が、破談になったときにチームから連絡がなかったとして、ウェザースプーンは怒ります。

 

【ドラフト】

 

①1巡目第2位でキース・バンホーン、2巡目第33位でマルコ・ミリッチ、第35位でケブ・スチュアート、第36位でジェームス・コリンズを指名。

②コリンズをクリッパーズに出し、98年のドラフト2巡目指名権を獲得。

 

バンホーンはユタ大出身のF。

シクサーズ入りに難色を示しており、ワークアウトも拒否していたんですが、これはトレードに動く前提の指名です。

 

ミリッチはスロベニア出身のSG(6フィート6インチ)。

14歳から母国でプロとしてプレイしており、まだ19歳。

爆発力、跳躍力のある選手で、ダンクでバックボードにヒビを入れたことがあります。

 

ただ、アウトサイドシュートやハンドリングなど課題も多く、基礎に欠けるという厳しい評価も。

この時点では地元チームとの契約が残っていたようですが、NBAに来ます。

 

スチュアートは6フィート8インチ・239ポンドのPF。

オークヒル・アカデミーからUNLVへ進み、2年次にデビューするなり活躍(1年次はレッドシャツ)。

主にCとして起用され、カンファレンスの・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

 

しかし、3年次にコーチ陣と複数回揉めたことで最終的に出場停止処分を喰らってしまい(2年次に代理人からシューズを受け取っていたことが発覚したり)、ディビジョンⅡのカリフォルニア州立大ベイカースフィールド校へ。

 

カレッジ時代は良いリバウンダーで、プレドラフト・キャンプでも力を見せています。

C的な起用が多かったためかプレイエリアが狭く、Fにアジャストできるか?という懸念も。

 

【ドラフト2日後】

 

バンホーン&ケイジ&ドン・マクレーン&ルーシャス・ハリスをネッツに放出。

見返りにジム・ジャクソン&エリック・モントロス&ティム・トーマス&アンソニー・パーカーを獲得。

 

ジャクソンはキャリア5年のSG。

得点力が高く、プロ入りから5シーズン半を過ごしたマブスでは平均20点近く稼いでいます。

オフェンスの引き出しが多いので、ジェリー・スタックハウスをSFにスライドできる、という狙いがあったかもしれません。

 

モントロスはキャリア3年の7フッター。

プロ入り以来、毎年スタッツを落としていますが、昨シーズンは、ネッツでプレイした30試合ほどに限れば、少し持ち直していました。

 

トーマスはネッツが1巡目第7位で指名したルーキー。

ビラノバ大出身のFで、6フィート10インチ・230ポンドというサイズとクイックネス、スキルを兼ね備えています。

プレイスタイルはSFですかね。

 

この年のドラフトで、最もポテンシャルを買われていた選手のひとり。

高校を卒業した昨年の時点でドラフトにエントリーしていたらコービー・ブライアントより先に指名されただろうと評する人もいます。

 

パーカーはブラッドリー大出身のスウィングマン。

3年次までは順調に成長していましたが、4年次にほぼすべてのカテゴリーでスタッツを落とし、評価もダウン。

特にシュートの精度が落ちてしまい、ハンドリングにも難があります。

 

このトレードはドラフト前から話し合われていたようなんですが、ケイジが、破談になったセルティックスとのトレードにも含まれていたことから遅くなってしまったんだそう。

 

因みにこの頃、デリック・コールマンがヒートに行くというトレードの噂もあったんですが、こちらは実現しません。

 

【FA】

 

自チームのFAでは、ダグ・オーバートン&マーク・ディビスと再契約。

新戦力としては、キャリア15年の大ベテランPF、テリー・カミングスを加えました。

 

かつては平均20点・8リバウンドくらい計算できる選手で、オールスターにも二度出場。

ここ4シーズンほどは控えになり、移籍も続いていますが、どこのチームでも渋く貢献しています。

 

~~~~~~~~~~~~

 

因みにこのオフ、アレン・アイバーソンは、スピード違反で捕まった際に車内からマリファナと拳銃が見つかって逮捕されるという騒動を起こしており(車はアイバーソン所有だけど、運転していたのは知人)、開幕戦は出場停止です。


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