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Milwaukee Bucks 97~98シーズン①

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鹿97~98シーズン①

 

△トレードが上手く機能したか、新生バックスは好スタート。

昨年同様、格下相手の勝利が多かったですが、最初の1ヶ月を9勝6敗としました。

 

テレル・ブランドン

レイ・アレン

グレン・ロビンソン

タイロン・ヒル

アービン・ジョンソン

 

12月半ばには、ブランドンの故障離脱もあって5連敗。

ここで勝率5割を割り(ブランドンは7試合欠場)、その後はスケジュールの厳しさにも苦しみますが、オールスターブレイク前に6連勝をマーク。

これが効いて、24勝23敗と貯金状態で前半戦を終えました。

 

しかし、ブレイク前最後の試合でブランドンが左足首を捻挫したのがケチのつき始め。

バックスはここからスタメンを相次いで失います。

 

ブランドンの患部は12月に傷めたのと同じ箇所で、オールスターブレイク空けに故障者リスト入り。

この直後のバックスはまだ勝率5割ラインで粘るんですが、3月頭にロビンソンも戦列を離れると、一気に崩れます。

 

ロビンソンの怪我は左足プラトーの骨圧迫(合ってますかね?)で、ここでシーズン終了。

バックスはロビンソンの離脱とともに9連敗を喫しました。

 

そして、その連敗中(3/14)に行われたシクサーズ戦ではヒルまで負傷。

背中からフロアに落ちてストレッチャーで運ばれ、ヒルはこの試合後、3試合しかプレイしません。

 

スタメン3人の代わりはエリオット・ペリー、マイケル・カリー、アーメン・ギリアム。

ギリアムは持ち前のオフェンス力を発揮しましたが、それだけで3人の穴を埋めることは出来ず、得点力は低下。

3月のバックスは平均88点・FG成功率41.4%と苦しみました(例えば1月は平均98.3点でした)。

 

ブランドンは4月最初の試合で復帰しますが、その時点で31勝41敗。

ちょっと手遅れでした(ブランドンだけ早く復帰しても厳しかったかもですが)。

 

最終成績は36勝46敗。

オーナーのハーブ・コールはプレシーズンの段階でプレイオフ進出を望んでおり、ボブ・ウェインアワーGMも、2月のブランドン離脱時には「今こそ他の全員がステップアップして、プレイオフ争いに向かって努力するときだ」とコメントしており、後半戦の失速は不本意だったことでしょう。

 

攻守に目立った強みは少なく、リーグ上位なのはスティールの多さとFT成功率が高さくらい。

 

FG成功率はリーグ10位。オフェンスの中心がポストからペリメーターへシフトしたこと&怪我人続出を踏まえると悪くないかと思います。

3Pは、精度は悪くないんですが、試投数&成功数ともに下から3番目と数が少ないです。

 

【PG】

 

ブランドンは50試合で平均16.8点・7.7アシスト・2.2スティール。

トレード時、「もっと試合に勝って僕の得点が減れば、1試合に19点か20点を取るのと同じくらいのことを達成したことになると思う」とコメントしていたんですが、実際に得点はキャブス時代から減って、アシストはキャリアハイ。

 

更に自身が出場した試合は27勝23敗と勝ち越しており、有言実行ではありました。

 

ペリーは81試合中33試合でスタートし、平均7.3点・2.8アシスト。

ベンチスタート時のミニッツが減ったのは、ブランドンのバックアップなので仕方ないでしょうか。

スタート時には平均10.7点・4.7アシストをあげています。

 

12月にブランドンが戦列を離れたときにはトニー・スミス、2月にはリテリアル・グリーンと、フロントはそれぞれ契約を結びました。

 

スミスは8年目のコンボG。

昨シーズンまでは常にNBAにいたんですが、このシーズンはスペインでプレイしており、バックスには3週間ほどの滞在に留まります。

ミルウォーキー近郊のワウワトサという町の出身で、カレッジはマーケット大という地元っ子でした。

 

グリーンはNBAとCBAを混ぜてプロ6年目のPG。

PGが他にペリーしかいないときでもあまり起用されませんでしたが、それでもシーズンラストまで残りました。

 

【SG】

 

アレンは全82試合でスタートし、リーグ5位の平均40.1分もプレイ。

平均19.5点・4.9リバウンド・4.3アシスト・1.4スティール・FT成功率87.5%(リーグ3位)・3P成功率36.4%をマークし、3Pはリーグ9位の134本を決めました。

 

ほぼすべてのカテゴリーで昨シーズンを上回っており、特にブランドン欠場時はPG的な役割も担うなど、シューター以外の素養も見せました。

 

ただ、その分TOも増加。

また、怪我人が相次いだラスト3ヶ月は平均20点以上と頑張りましたが、3月はシュートの精度が大幅に落ちており、独力でチームをリードするのはちょっと厳しかったですかね。

 

12月頭、フロントはリッキー・ピアースと契約。

80年代にバックスで活躍したピアースが、キャリア16年目・38歳の大ベテランとなって帰ってきました。

 

このシーズンはギリシャでプレイしており(出たのは5試合)、バックス合流後のミニッツは平均11分ほど。

39試合で平均3.9点とルーキーイヤー以来ワーストのシーズンでした。

長く起用された試合ではしばしば10点前後稼いでおり、もう少しやれた気もしますが、これが現役最後のシーズンになります(82年ドラフト組では2番目に長くプレイした選手です)。


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