華88~89シーズン
新シーズンのラインナップはこんな感じ。
ダレル・ウォーカー
ジェフ・マローン
バーナード・キング
テリー・キャトリッジ
チャールズ・ジョーンズ
モーゼスの後釜は6フィート9インチのジョーンズ。
キャトリッジも6フィート8インチなので、(この当時としては)インサイドがだいぶ小さいです。
PGをスティーブ・コルターからウォーカーにシフトしたのは、ウォーカーの方がリバウンドを取れるからかな?と思うのですが、どうでしょう。
シーズン序盤は、ロードが多かったためか、7連敗を喫するなど黒星が先行。年明けに好調な時期もあったんですが、最大で借金12までいってしまいます(2回)。
しかし、オールスターブレイク明けから復調。
最大5連勝と長い連勝はないんですが、連敗も2までに抑え、後半戦はなんと23勝14敗と勝ち越し。
最終的には、昨シーズンを上回る40勝42敗でシーズンを終えました。
8位セルティックスにあと一歩及ばず、惜しくも2ゲーム差でプレイオフには6シーズン振りに不出場。
再建という意味では悪くないかもしれませんが…
チームとして特筆すべきスタッツはあまりないんですが、モーゼスを見返りなしで失ったのにリバウンドでリーグ中位をキープできたのは御の字かもしれません。
3Pは依然としてリーグの底辺です(成功数52本、成功率21.4%はビリ)。
【G】
シーズン序盤に契約延長を済ませたウォーカーは、スターティングPGに定着。
平均9.0点・6.4リバウンド・6.3アシスト・2.0スティールと、オールラウンドな活躍を見せました。トリプルダブルも2回記録しています☆
PGが他にコルターしかいないためか、このチームでいちばんプレイングタイムが長いのはウォーカーでした。
マローンはチームトップの平均21.7点。76試合に出て2桁得点を稼げなかったのは2試合だけでした。
オールスター返り咲きはならなかったけれど、良いシーズンを過ごしました(と思う)。
【F】
キングは81試合に出場。そのすべてでスタートし、チーム2位の平均20.7点をマークしました☆
フルタイムでスタメンとしてプレイしたのは実に4シーズン振り、70試合以上プレイしたのは5シーズン振りのこと。
シーズンラスト数試合で調子を落としたのは疲れが出ましたかね。
キャトリッジも、2シーズン振りにシーズン通してスターターとしてプレイ。平均10.4点・7.2リバウンドでした。
この人は波があるんですが、アンダーサイズ且つインサイドで頑張るタイプなので対戦相手によってはキツイですかね。
チームの使う、パッシング・ゲームがあまり好きではなかったという話もあるようですが…
【C】
問題のCはジョーンズの膝の怪我などで欠場があり、ファイトルも36試合でスターターを務めました。
ジョーンズは53試合45試合でスタート。
2桁得点をあげた試合がなく、2桁リバウンドも3試合だけと寂しい数字が並びますが、得意のブロックは平均1.4本。
そして何より、チームが好調だったシーズン終盤はジョーンズがプレイしていた時期と重なります。
逆にファイトルは、チームが調子をあげたシーズン終盤に出番が減少。
ウェス・アンセルドHCは、ジョン・ウィリアムスに加え、ハーベイ・グラント、マーク・アラリーとF3人を起用するようになります。
【ベンチの売りはF3人】
6マンはウィリアムス。
全82試合に出て、うち81試合がベンチスタートながら平均13.7点・7.0リバウンド・4.3アシスト・1.7スティールをマーク。3Pをチームでいちばん決めたのもこの人です(19本)。
6マン・アワードの投票でも4位と、3年目にして自己ベストのシーズンを過ごしました。
C不在もあってか、3つのポジションでプレイ。
このシーズンのブレッツで、いちばんトレード価値の高い選手、という見方もあったようです。
プレシーズンでラリー・バードと揉め、開幕前に罰金を喰らったグラントは、スタッツこそ控えめですがシーズン通してローテーション入り。71試合で平均5.6点・2.3リバウンドでした。
一方のアラリーは、開幕当初は出番が限られていましたが、シーズンが進むに連れて出場機会が増加。
多くのカテゴリーで、昨シーズンと、グラントのスタッツを少し上回っています。
【ベンチその2】
Gの控えはコルターとエックレス。
特にエックレスは、80試合で平均11.6点をマーク。2巡目指名で、そのほとんどがベンチスタートながら、大健闘の働きでした。
コルターは、プロ入り直後は、3Pが良かったんですが(成功数・成功率ともにリーグ上位)、ここ3シーズンはさっぱりです。
Fのジョーンズは開幕直前に解雇されるんですが、12月に再度契約。出番は少ないながら、シーズン終了まで生き残りました。
一方のプレスリーは12月半ばに解雇。シーズン終盤にブルズに拾われます。