王90~91シーズン
4人の1巡目ルーキーを獲得したキングスは開幕7連敗スタート。
1勝を挟んで、今度は6連敗。1勝13敗と早々にドアマット行きが確定しました。
このシーズンのスタメンは、ざっくりこんな感じ。
ロリー・スパロウ
ボビー・ハンセン→トラビス・メイズ
ライオネル・シモンズ
ウェイマン・ティズデイル→アントワン・カー
ビル・ウェニントン→デュアン・コーズウェル
ハンセンは故障で早々に離脱。ウェニントンはあまりいいところがなく、1ヶ月ほどで控えに回ります。
ティズデイルは年明けに負傷離脱。代わりに入ったのがカーでした。
酷いスタートを切った上、ベテランは故障…と散々なようにも見えますが、このシーズンのキングスは、ファンの熱いサポートを得られる地元では健闘。
24勝17敗と勝ち越したんですね(!)
ただ、ロードでは1勝40敗で、これはNBA史上に残る弱さ。
そのため、最終成績は昨シーズンと大差ない25勝57敗となってしまいます。
ロード37連敗はNBA記録。
また、1月10日には創設3年目のホーネッツを相手に59対101で敗戦。59点はNBA過去36年間で最低の数字でした。
因みに、ロードの1勝をくれたのはブレッツです☆
【PG】
ほとんどの試合でスタメンを務めたのはスパロウ。
平均10.4点・4.5アシスト・1.0スティールをあげ、新加入ながらチーム最年長のベテランとして頑張りました。
スティーブ・コルターは11月末に負傷し、そこから約3ヶ月欠場。19試合しか出られませんでした。
コルター離脱に伴ってやって来たのがプロ7年目のレオン・ウッド。
この人は平均6.8点・4.1アシストと悪くありませんでしたが、1ヶ月ほどで解雇。
そして、次に10日間契約で加入したのがジム・レスでした。
3年目のレスは5フィート11インチと小さなPG。このシーズン、キングスの前はCBAにいました。
これまでNBAでは特に実績のなかったレスですが、キングスではバックアップとして大活躍。
平均7.2点・5.5アシスト・1.0スティールもいいんですが、リーグ首位の3P成功率46.1%をマークするおまけ付きでした☆
【SG】
ハンセンはシーズン通して怪我が多く、トータル36試合の出場(24試合がスターター)。
FG成功率は4割を切るなど、移籍1年目にして(3年目以降では)キャリアワーストのシーズンとなってしまいました。
メイズもまた怪我があり、64試合の出場でしたが、うち55試合がスターター。
チーム4位の平均14.3点をあげ、オール・ルーキー2ndチームに選ばれました☆シーズンハイは36点です。
開幕直前に加入したのリック・キャロウェイは64試合に出場。
これがNBAで唯一のシーズンですが、最後まで残っています。
【SF】
シモンズは平均18.0点・8.8リバウンド。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票ではネッツのデリック・コールマンに次ぐ次点で、もちろんオール・ルーキー1stチームに選ばれました☆
ディック・モッタHCのスタイルは2人のFがインサイドにアタックするスタイルで、それにフィットしていたかなと思います。
シモンズのバックアップは、年明けに10日間契約で加入したアンソニー・フレデリック。
この人は88~89シーズンにペイサーズでデビュー。昨シーズンはスペイン、このシーズンはCBAにいました。
キングスでは3試合だけスターターを務めており、うち2試合では20点以上をマーク。こちらもシステムに合っていたのかもしれません。
2月半ばにはマイク・ヒギンズ、3月にはトニー・ドーソンが10日間契約で加入。
ヒギンズは昨シーズンNBAデビューした選手で、このシーズンはCBAとスペインでプレイしていました。
ドーソンはフロリダ州立大出身のルーキー。昨年のドラフトにかからず、こちらもスペイン、CBAにいました。
【PF】
ティズデイルは今シーズンも平均20点オーバーのアベレージを残していたんですが、1月10日の試合で負傷。
それ以降は2試合しかプレイできず、トータル33試合に終わりました。
ティズデイルの代役を務めたカーは大当たり☆
平均20.1点はキャリアハイで、先発した48試合に限れば平均22.3点をマークしました。
ただ、リバウンドは少なく、平均5.5リバウンド(一応キャリアハイ)。10本以上取った試合は、77試合中僅か5試合でした。
ルーキーのアンソニー・ボナーも健闘。故障欠場が多く、34試合しか出られませんでしたが、出た試合では両Fのバックアップとして一定のプレイングタイムを得ていました。
平均7.4点・4.7リバウンド・1.1スティールでした。
【C】
ウェニントンはシーズン終盤にも3週間ほどスタメンを任されますが、ここでも結果を残せませず。
77試合中23試合でスタートして、平均5.7点・4.4リバウンドはどれもキャリアハイなんですけどね…
そんなワケで、このポジションでいちばん活躍したのはルーキーのコーズウェル。
平均6.9点・5.1リバウンドはともかく、唯一の武器であるブロックは1.9本をマーク。76試合中55試合でスタメンを務めました。
トレードで獲ったエリック・レックナーは1月末にトレードでホーネッツへ放出。
見返りは93年と95年のドラフト2巡目指名権でした。
チーム2番目の高級取り故?再建チームに残ってしまったラルフ・サンプソンは、今シーズンも25試合のみの出場。
リバウンドでは存在感を見せた試合もあったんですが、オフェンスはさっぱり。平均3.0点は寂しいです。
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キングスの弱点はなんといっても得点力のなさ。
レス、メイズ、スパロウのお陰で3Pは悪くなかったんですが(成功率リーグ2位)、平均得点はダントツでリーグ最下位でした。
ディフェンスはまあまあといった感じでしょうか。