火92~93シーズン②
このシリーズ、書きやすいチームと書きにくいチームがあるんですが、ヒートはちょっと難しいです。
【ベビー・ジョーダン】
マイナーは、序盤はミニッツが少なく、年末の時点では平均12分ほどしか起用されず。
ザ・フォーラムでのレイカーズ戦では、地元イングルウッドということで、「ハロルド!」コールが起こりました(もっと出せという)。
年明けからミニッツが増え、それと比例するようにスタッツもアップ。
ベンチから2桁得点をあげるパターンが増え、マイナーのショットで勝った試合もありました(3月半ばのブルズ戦)。
最終的には73試合で平均10.3点。
アリーナを湧かせることも少なくなく、ルーキーとしては悪くないかと思いますが、スターター起用はゼロ。
オール・ルーキー・チームにも入れませんでした。
能力は高く、得点をとりにいくときのムーブは見応えがありますが、ハーフコート・オフェンスではアイソレーションが多め。
ベンチ・スタートがやりにくかったという話はあるみたいですが、シュート・セレクションやディフェンスに加え、プロ意識など、課題は山積みとされました。
尤も、G過多の酷な状況だというのは周囲も理解しており、サリーやサイカリーらチームメイトがメンターとなっていたとか。
特にサリーは、「ハロルドのプレイを観るためなら金を払うよ、彼はエキサイティングだからね」とコメントするなど、目をかけていたようです。
そんなマイナーのいちばんのハイライトは、やはりスラムダンク・コンテスト。
1stラウンドから首位を独走し、チャンピオンに輝きました☆
私見ですが、マイナーのダンクは、オーソドックスな一発でも、限られた選手しか持ち合わせていないような華がありました。
サウスポーというのも個人的に惹かれるポイントです。
この年のコンテストでは、決勝を戦ったセドリック・セバロス、クレアレンス・ウェザースプーンを圧倒していたかと思います。
因みに、そんなマイナーのアイドルはジョーダンではなく、ジョー・デュマース。
サリーの紹介でご対面できたんだとか。
【フロントコート】
サリーは51試合で平均8.3点・6.1リバウンド・1.4ブロック。
PFとCの両方でプレイし、34試合で先発起用と、出場機会はピストンズ時代から増えたんですが、期待に応えられたかは微妙なところ。
左足骨折で2月末から1ヶ月ちょい欠場を強いられ、後半戦のスパートにほぼ関わることが出来ませんでした。
マット・ガイガーは、特に序盤は出番がなく、デビューは開幕9試合目となりました。
基本的には、主力が怪我をしないと出番が回ってこない立ち位置でしたが、起用された試合でのスタッツはまずまず。
アレック・ケスラーとのポジション争いには勝ったと言えるかもしれません。
因みに、このシーズンはまだ髪を剃っていませんでした。
キース・アスキンスは自己最多の69試合に出場。
スタッツは昨年とさほど変わらず。
トラップ・ディフェンスを仕掛けるなど、アグレッシブなディフェンスを出来るプレイヤーではあります。