火94~95シーズン②
数年前、オラジュワンが相手でも出さなかった選手たちを(オーウェンスやウィリス相手に)放出するなんて、何がどうなるかは本当にわからないものです。
【G陣】
スターティングPGはビンボ・コールズ。
3月末に負傷するまでは、出た試合のすべてでスターターとしてプレイ。
ミニッツは昨シーズンから平均10分以上増え、平均10.0点・6.1アシスト・1.5スティールでした。
アシストはキャリアハイですが、それ以外はベンチ・スタートのときとさほど変わらず。
試合毎のムラが激しかったかなとも思います。個人的には、バックアップが適任というイメージの選手です。
コールズが負傷した3月末以降はカリッド・リーブスがスタート。
年末頃から比較的安定して出番を得、スタートした17試合に限ると、平均15.9点・4.2リバウンド・6.3アシストとスターターに相応しい数字を残しました。
3Pがよく(67本成功、成功率約39%)、ドライブも出来るのでFTをもらうことも多かったです。
オフに膝を手術したハロルド・マイナーは、スミスのトレードでスターティングSGに昇格しますが、結果を残せずスタメン落ち(これによってオーウェンスがスタート)。
その後は起用されない試合があったり、故障したり…と自己ワーストのシーズンとなりました。
ジェントリー体制になってからは、その言葉とは裏腹にミニッツは減少。怪我の影響があったのか、リーブスが活躍したからなのかはわかりません。
45試合で平均7.3点・FG成功率40.3%、DNP CD12試合は寂しいです。
3月にはケビン・プリチャードが出たり入ったり。
リーブスの怪我で10日間契約を結び、復帰に伴って解雇され、コールズの怪我で再加入しました。
27歳のPGで、NBAではこれが3シーズン目。このシーズンはシクサーズでも5試合プレイしています。
再加入時にシーズン終了までの契約を結ぶんですが、終了直前に解雇となりました。
【控え】
キース・アスキンスは左アキレス腱の腱炎で、序盤は欠場が多かったんですが、1月末以降・特にHC交代後はミニッツが増加。
ジェントリーがウィリスをスタメンから外した試合、代わりにスタートしたのはこの人でした。
50試合しか出られませんでしたが、アベレージはキャリアベスト。意外とリバウンドが多いです。
ケビン・ギャンブルは77試合で平均7.4点。
昨シーズンに比べてアベレージは大きく落ちましたが、スタメン出場がなく、ミニッツも平均10分近く減ったので、それは仕方なし。
シュートの精度は高いし、内容は悪くなかったのではと。
3年ぶりのNBAとなったリーデル・エックレスは、平均7.3点。
本数は少ないけれど3Pも4割を超え、日によっては短時間でも2桁得点をマークしました。
ポジションと、恐らく役割も重なるギャンブルがいて、更にアスキンスまでいたことも踏まえるとまずまずかなと。
ブラッド・ローハウスは、61試合に出場。
ロッカリー時代はまずまず起用されていましたが、後半戦(HC交代後)は出番が激減しました。
3Pのスタッツだけは優秀です(成功数チーム3位、成功率チーム2位)。
【C】
開幕時はジョン・サリー、12月半ばからはマット・ガイガー、3月下旬からは再びサリーがスタート。
サリー&ウィリスのときは、PF/Cが2人並ぶ感じですかね。
サリーは75試合中50試合でスタート。
スタッツ的には大体例年通り。終盤にスターターに戻ったのは、プレイオフ争いのためでしょうか。
ガイガーは74試合中43試合がスタートで、平均8.3点・5.6リバウンド。
地味ながら3年連続で成績をアップさせており、ドラフト2巡目出身の選手としては及第点かと思います。