帆90年オフ
昨シーズン終了後、すぐにドン・ケイシーを解任(1年契約でしたが、もう1年のオプションがあった)。
新たに、近年のコーチ・オブ・ザ・イヤー受賞者を迎えます。
【よくコーチが代わります】
新HCはマイク・シューラー。
クリッパーズのフロントは4年契約で迎え入れました。
81~86年をネッツ、バックスのACとして過ごし、86年にブレイザーズのHCに就任。就任1年目でコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞しました☆
翌年は更に成績をアップさせますが、クライド・ドレクスラーなど一部選手たちとの関係性が微妙になり、3年目の途中で解任。
昨シーズンはウォリアーズのACを務めています。
アップテンポなゲームが好きな人で、それは今のクリッパーズのロスターとも合いそう。
就任時、シューラーは「このチームはプレイオフに進める」と自信を見せています。
コーチング・スタッフはマック・カルビン、ジョン・ハモンド、アルビン・ジェントリーの3人。
カルビンは、ここ3シーズンはバックスのACでした。
ハモンドはこれがNBA初コーチ。
ジェントリーは、ここ2シーズンはスパーズにおり、1年目はACを務めています。
【ドラフト】
この年は1巡目の8位と13位を持っており、ボー・キンブル、ロイ・ボートを指名しました。
キンブルは6フィート4インチのSGで、ロヨラ・メリーマウント大出身のスコアラー。
4年生だった昨シーズンはNCAAトップの平均35.3点をあげています。
不安材料はサイズの小ささです。
この人は、ハンク・ギャザーズとのエピソードで有名。
高校時代からチームメイトだった2人は、サザン・カリフォルニア大(1年次)、ロヨラ・メリーマウント大と一緒にプレイしていましたが、ギャザーズが4年次に死亡。
その後、キンブルは亡き友を偲び、試合毎に最初のFTを左で打つようになりました(ギャザーズが左打ち)。
詳しく?はこちら(ハンク・ギャザーズ)
因みに、サザン・カリフォルニア大とクリッパーズと同じホームコート(ロサンゼルス・メモリアル・スポーツ・アリーナ)で、ロヨラ・メリーマウント大もロサンゼルスにあり、キンブルはクリッパーズに指名されたことを「夢が叶った」と喜びました。
ボートはミシガン大出身のPF(6フィート9インチ)。
インサイドで強く、特にリバウンドが◎。
ドラフト時にはチャールズ・オークリーのようなタイプと紹介されていました。
89年に同大が優勝したときのメンバー。
カレッジ時代はグレン・ライス、ゲーリー・グラントらとチームメイトでした。
【FAの補強とか】
セドリック・ボール、グレッグ・バトラーと契約。
ボールはノースカロライナ大シャーロット校出身のPF。
この夏のドラフトにはかかりませんでした。
バトラーは6フィート11インチのC。
88年のドラフト2巡目でニックス入りしますが、2シーズンで46試合しか出ていません。
ロン・ハーパー、ケン・バニスターと再契約。
クリッパーズのフロントは「ハーパーはスーパースター」と高く評価。
開幕からまだ暫くは復帰できないんですが、それでも4年契約(しかも、最終年はマイケル・ジョーダンと同等になる)を結びました。
ボートとはトレーニング・キャンプ直前、キンブルとはキャンプ開始直後に契約。
キンブルに関しては、フロントは、7位と9位の選手(ライオネル・シモンズ&ウィリー・バートン)の契約状況を窺っていたようです。
ボートとは4年、キンブルとは5年契約です。