帆94~95シーズン①
開幕スタメンはこれ。
プー・リチャードソン
テリー・デヘア
ロイ・ボート
トニー・マッセンバーグ
エルモア・スペンサー
ボートだけ残して、それ以外のメンツは一新。
FAで去った選手の穴埋めをしていないので当然なんですが、グレードダウンは明らかです。
●JAPAN GAMES
3回目のジャパン・ゲームが行われたのがこのシーズンの開幕戦。
横浜アリーナでクリッパーズとブレイザーズが2試合行い、ブレイザーズが2勝しました。
クリッパーズは2試合とも完敗。
特に2戦目では、クライド・ドレクスラーに41点をゆるしています(この当時のJAPAN GAMES記録)。
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日本で連敗したクリッパーズはアメリカに戻っても勝てず、NBA史上ワースト2位の開幕16連敗に。
開幕8連敗でCがマット・フィッシュに代わりますが、特に何も変わりませんでした。
その後、ビル・フィッチHCは、ラモンド・マレー、マリク・シーリー、ボー・アウトローらをラインナップに入れるなど試行錯誤を繰り返しますが、戦績を上げるほどの効果はなし。
最終成績は17勝65敗。
チーム史上ワースト2位タイ&三度目となる17勝65敗で、リーグ単独最下位でした。
攻守共に悪く、よかったのはリーグ3位のスティールくらい(ブロックも割と多いけど)。
43試合が10点以上の差をつけられての負けで、18試合が20点以上。
4Q開始時にリードされていた試合が56試合もあり、そのうち逆転勝ちできたのは僅かに1試合だけです(敵地でのブルズ戦)。
【スタメン】
ボートは初めてシーズン通してスターターに定着し、80試合で平均17.5点・9.7リバウンド。
ロスター事情から、C的な起用をされることもありました。
シュートエリアが意外と広く、3Pラインのちょっと内側からでも決められます。
リチャードソンは80試合で平均10.9点・7.9アシスト・1.6スティール。
スピードがあり、パサーとしては悪くないんですが、シュートは波が激しく、FG成功率は40%に届かず(自己ワースト)。
0点に終わった試合が3試合もあります。
ただ、3Pは(このシーズンからラインが短くなった影響もあってか)、自己最多の244本を打って87本成功。
試投数、成功数、成功率(35.7%)すべてキャリアハイです。
ウルブズ時代はそれなりに打ってたんですが、ペイサーズでは2シーズンで40本ほどしか打っていませんでした。
因みに、3月末のニックス戦では自身二度目となるトリプルダブルを達成しています☆
マレーは、開幕16連敗を止めた試合で初スタメンを飾ってから、スターターに定着。
81試合中(61試合がスタート)でチーム2位の平均14.1点をマークし、オールスター・サタデイのルーキーゲームでも活躍しました。
オール・ルーキー・チームには入っていません。
難点はシュート・セレクションの悪さ(精度も低い)。
また、シーズン終盤には、ロード連戦中にロサンゼルスにひとり帰らされ、1試合の出場停止余分を喰らうという事案もありました。
なんでもフィッチと衝突したんだとか。
【準スタメン】
デヘアはベンチスタートの方が多かったけれど、80試合で平均10.4点。
この人もシュートの精度は低いんですが、スタメンを任された序盤、シーズンラスト1ヶ月半くらいは調子が良かったです。
また、JAPAN GAMESでは2試合ともチーム最多得点をマークしました。
12月頭からは、SGは、デヘアに代わってマリク・シーリーが主にスタート。
故障で3月半ばにシーズンを終えますが、60試合で平均13.0点とペイサーズ時代とは別人でした。
ボー・アウトローは81試合に出場。
12月半ば~2月末くらいまで、主にスターティングPFを務めました(トータル31試合)。
平均1.9ブロックはリーグ9位で、このシーズン、クリッパーズの選手でリーグのトップ10に入ったのはアウトローだけです。
開幕8連敗でスタメンを外されたスペンサーは12月頭に感情的&個人的な問題で故障者リスト入り。
2月に一度復帰しますが、またすぐに戦列を離れ、トータル19試合しか出られませんでした。
シーズン序盤には、遅刻で練習から追い出されたこともあったようで、フィッチは「我々はみんな彼に我慢している」とコメントしていました。
NBA3シーズンぶりのマッセンバーグは80試合中50試合でスタートして、平均9.3点・5.7リバウンドとプチサプライズ。
このシーズンを境にNBAに定着し、37歳まで現役を続けます。