凸97年オフ
このオフは、昨シーズンのメンツを軸にちょっと補強をする、そんな感じです。
【今年も注目選手を指名】
1巡目第9位で、高卒のトレイシー・マクグレディを指名しました。
「Tマック」は6フィート8インチ・210ポンドのスウィングマン。
フロリダとノースカロライナの高校でプレイしたのち、アディダス主催のキャンプで素晴らしいパフォーマンスを披露して、その名を知られるようになりました。
ジャンプ力、クイックネス、スピードを兼ね備え、リバウンドやブロックも多い反面、それは身体能力に頼ったもので、ボックスアウトをしない、ブロック以外のディフェンスはいまいちという評価も。
また、オフェンスではオフボールのときにあまり動かないという点も指摘されていました。
ただ、それでも将来性は買われており、当時2連覇したばかりのブルズが「スコッティ・ピッペンと交換に狙っている」という噂もあったほど(正しくは、ブルズがピッペンをグリズリーズに出して4位指名権をゲット。それでTマックを指名するという目論見だったとか)。
ドラフト前にアディダスと契約を結ぶなど、話題性もあります。
【FA】
・カルロス・ロジャース、ウォルト・ウィリアムス、ジョン・ロングと再契約。
・クリス・ガーナー、エド・ストークスと契約。
ロジャースはオプションを行使してFAになり、新たに5年契約。
昨シーズンは最低保障年俸だったウィリアムスも、同じく5年契約となりました。
ガーナーはメンフィス大出身でドラフト外入団。5フィート10インチのPGです。
この人、カレッジ時代の成績はまったくパッとしないんですが、どんな良さがあったんですかね。
ストークスは93年のドラフト2巡目でヒートから指名されたC。
ギリシャ、イタリア、プエルトリコ、イタリアと転々としており、NBAではまだプレイ経験がありません。
【△トレード】
・ラプターズが07年のドラフト2巡目指名権をブレイザーズ、00年のドラフト1巡目指名権をニックスへ放出。
・ニックスが98年のドラフト1巡目指名権をブレイザーズ、ジョン・ウォレスをラプターズへ放出。
・ブレイザーズがクリス・ダドリーをニックスへ放出。
ウォレスは昨シーズンのルーキー。
元々はシラキュース大のスターFで、ドラフト時には騒がれた選手でしたが、ベテラン揃いで層の厚いニックスでは活躍の場がありませんでした。
この人は所謂トゥイーナーですかね。
SFとしてはシュートエリアが狭く、またスピードにも欠け、PFとしてはフィジカルの強さと上背がありません。
ただ、ペイントエリア近辺での動きは悪くなく、若手が多く、フロントラインの層の薄いラプターズならチャンスがあるかもしれません(と当時思ってました)。