P98~99プレイオフ:1stラウンド①
最初の相手は第3シードのマジック(33勝17敗)。
勝率では大きな開きがある2チームですが、シーズン中の対戦はシクサーズが2勝1敗とリード。
2勝は20点前後の圧勝で、1敗は1点差の惜敗と相性はいいんですね。
加えて、マジックはシーズン終盤にペースを落としており、逆にシクサーズは調子を上げています。
マジックのスタメンはシーズンラスト4試合と同じラインナップ(この4試合、マジックは全勝)。
ダレル・アームストロング
ペニー・ハーダウェイ
ニック・アンダーソン
ホーレス・グラント
アイザック・オースティン
一方のシクサーズはお馴染みの5人です。
●ゲーム1@オーランド・アリーナ
先行したのはシクサーズ。
ジョージ・リンチ、アレン・アイバーソンが流れをつくり、ラリー・ヒューズの活躍でリードを拡げ、31対22とします。
1Q終盤、アイバーソンのパスでヒューズがアリウープを決めたプレイは鮮やかでした。
2Qもシクサーズが一定のリードをキープして進みますが、残り20秒を切ったところからペニーにFTを4本決められ、50対47とリードは3点に縮まって前半終了。
そして、3Q最初のプレイではアンダーソンに3Pを決められ、同点に追いつかれてしまいます。
ここからは接戦。
マジックはアームストロングの3Pで一度逆転しますが、シクサーズもすぐに再逆転。
3Qはどちらも主導権を握れないまま進みました。
マジックは、Q終盤にペニーのスティールからアームストロングがワンマン速攻でバックダンクを決めるビッグプレイが飛び出しますが、マット・ガイガーの活躍もあり、リードはかろうじてシクサーズ。
残り1秒でマイク・ドレアックにジャンパーを決められ、70対69とシクサーズ1点リードで最終Qに入ります。
4Q前半はリードの奪い合い。
この流れを変えたのはガイガーでした。
残り5分からのガイガー3連続FG(計6点)で、シクサーズのリードが6点に。
マジックも返しますが、TOも重なり、主導権はシクサーズへ。
最後は104対90とリードを拡げ、アウェイで先勝しました。
アイバーソンは30点&7アシスト。TOも多かったんですが、試合を通してチームを牽引しました。
そして、カギを握ったのがガイガー。
3Q終盤からいいところで決めており、最終Qだけで12点、トータル23点&10リバウンドの活躍でした。
得意のジャンパーだけでなく、オフェンス・リバウンドからのフォローや豪快なダンクも見せています。
15点&12リバウンドのリンチ、1Qに流れを掴むきっかけとなったヒューズもよかったです。
マジックはペニー19点、アンダーソン18点、アームストロング18点&6アシスト。
ただ、ペニーはそのうち11点がFTで、アンダーソンは22本打って6本しか決まらず。
アームストロングは7TO(4Qに3TO)に加え、最後はファウルアウトしています。
●ゲーム2@オーランド・アリーナ
マジックはアイバーソンへのディフェンスを改善。
この試合ではそれが上手くいきました。
アイバーソンは最初の3Pを決めますが、そこから後はマジックのディフェンスに苦しみ、FTすらもらえません。
シクサーズは1Qで11点しか取れず、前半終了時でも27点止まり(マジックは36点)。
3Qには最大21点差をつけられる場面もありました。
その後、シクサーズはヒューズの活躍などで点差を詰めますが、接戦に持ち込むことも出来ず、68対79で敗戦。
シリーズは1勝1敗となりました。
アイバーソン13点(FG4/15)、ガイガー7点(3/15)とゲーム1の立役者はともに大外れ。
ヒューズは12点すべてを後半で稼いでおり、この人がいなければもっと悲惨なスコアになっていたかも。
アーロン・マッキーも頑張りました(11点)。
マジックはペニーが22点。アイバーソンへのダブルチームも効果的だったかと思います。
3Qにはエリック・スノウとやり合う場面もありました。
この他では、アンダーソンが13点、アームストロングが12点をマーク。
アームストロングはこの試合もTOが多かったです。