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Chicago Bulls 88~89プレイオフ:1stラウンド①

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牛88~89プレイオフ:1stラウンド①

 

最初の相手は第3シードのキャブス(勝率的にはカンファレンス2位の57勝)。

1年前と立場が逆になってしまいました。

 

このシーズンのブルズはキャブスとの相性が悪く、6戦全敗。

マイケル・ジョーダンをPGにする前に3敗、PGにしてから3敗とバランスよく負けており、シーズン最終戦ではマーク・プライス、ラリー・ナンス、ブラッド・ドアティが欠場したにもかかわらず、フルメンバーで敗れました。

 

ジョーダンは「4試合でブルズが勝つ」と宣言しますが、ブルズの勝利を予想するのは少数派。

シカゴの地元紙ですら、ジョーダンが優勝することはないだろうとしていました。

 

このシーズンのキャブスは先述の3人(プライス、ナンス、ドアティ)がオールスターに選ばれたこともあってか、SG以外はキャブスが上という評価も。

キャブスの主力は昨プレイオフと同じなので、ブルズの評価が低かったという面もあるかもしれません。

 

●ゲーム1@リッチフィールド・コロシアム

 

キャブスは、プライスが鼠蹊部を痛めて欠場。

レニー・ウィルケンスHCは、クレイグ・イーローを入れ、ロン・ハーパーにPGの仕事を任せます。

 

~~~~~~~~~~~~

 

ブルズは1Qから24対14とリードを奪い、3Q終了時には20点差をつけ、95対88で先勝しました。

 

ジョーダンは前半だけで22点をあげるなど、31点&11アシスト&4スティール。

スコッティ・ピッペン、クレイグ・ホッジスはシュートタッチが良く、ピッペンは3P4/4を含む22点、ホッジスは3P3/4で15点でした。

ホーレス・グラントの13点&13リバウンドもよかったです。

 

キャブスはドアティが9点どまり。

チーム最多がイーローの19点で、次がナンスの18点…といつもの感じではありませんでした。

ハーパーのポジションを動かしたのが裏目に出たでしょうか(14点)。

 

●ゲーム2@リッチフィールド・コロシアム

プライスが戻ってきたこの試合。

 

1Qはややブルズの流れで、29対23とリードを奪いますが、2Qになるとオフェンスが停滞します。

 

一方のキャブスは、ハーパー&ウィリアムスが活躍。

主導権を握るまではいきませんが、ハーパーはこのQだけで13点をマークしました。

Q残り2秒でそのハーパーがレイアップを決め、47対49とブルズ2点ビハインドで後半へ。

 

3Qも、どちらもなかなかリズムを掴めません。

 

ブルズはなかなかシュートが入らず、キャブスも、リードを奪ってもそれを拡げることができません。

キャブスは、ナンスがジャンパー3本連続でヒット、ウィリアムスのミスをティップダンクで押し込む…など勢いに乗りそうな好プレイもありましたが、ブルズは68対72と4点ビハインドで済んでいました。

 

4Q序盤、キャブスはダーネル・バレンタインがドライブからファウルをもらいながらシュート。

これが、完全にオフバランスだったにもかかわらず決まり、バスケットカウントとなります。

 

2Q以降ずっとオフェンスが低調なブルズにとって、ここで7点差をつけられたのは痛く、Q半ばにはプライスの連続得点で11ビハインドに。

ここから点差を詰められず、残り1分で6点差まで追い上げるのが精一杯でした。

 

ブルズは88対96で敗れ、1勝1敗。

シュート不振の上にTOも多かったです。

 

ジョーダンは30点&10アシストをあげた一方で7TOも。

ピッペンは18点で、3Pも3/7でしたが、肝心なところで決めきれず。

オフェンスの停滞という点では、ホッジスのファウルトラブルは地味に響いたかもしれません。

 

グラントはこの試合も12点&14リバウンドと、インサイドで頑張っています。

 

キャブスは、ハーパー31点&11リバウンド&5スティール、ナンス16点&9リバウンド&4ブロック。

ウィリアムスもベンチから13点&6リバウンド&2ブロックをあげ、トゥリー・ロリンズも短時間ながらディフェンスで存在感を見せました。

 

キャブスはチームで13スティール、8ブロックというのが大きかったでしょうか。

プライスは本調子ではなさそうでしたが15点。

ドアティは6点&5リバウンドと引き続き不調でした。

 

●ゲーム3@シカゴ・スタジアム

 

ゲーム開始からブルズのムード。

1Qを35対20とリードすると、2Qには一時22点差をつけます。

 

2Q後半に追い上げられ、50対39で前半を終えますが、3Qになるとジョーダンが躍動。

このQ、ブルズの得点の半分以上をひとりであげます。

 

ただ、またしてもQ後半に点差を詰められ、10点差で最終Qへ(79対69)。

4Qは10点差以内の戦いとなり、ゲーム終盤は接戦となりました。

 

4Q、残り2分で91対88とブルズ3点リードの場面。

ブルズは、ジョーダンがドライブからバスケットカウントとなるシュートを決め、6点リードに(94対88)。

残り1分10秒ほどでは、ハーパーのドリブルをカートライトの長い腕がはじき、それをジョーダンが速攻に持ち込んでダンクを叩き込みました(97対90)。

 

キャブスもファウルゲームで粘りますが、101対94でブルズが逃げ切り、2勝1敗と王手。

ジョーダンは44点&7リバウンド&10アシスト&5スティールの大活躍でした。

 

それ以外ではグラントの17リバウンドが大きかったですかね。

ベンチからのデイブ・コージーン9点、ブラッド・セラーズ8点もよかったかも。

 

キャブスは、ウィリアムスが22点&11リバウンド、ナンスが20点&9リバウンドをマーク。

ドアティもようやく17点&6リバウンドをあげました。

 

プライスは大乱調。シュートは12本打って1本しか入らず、2点&4アシスト&4TOに終わっています。


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