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Washington Bullets 91~92シーズン①

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華91~92シーズン

 

このシーズンの軸はマイケル・アダムス、ハーベイ・グラント、パ―ビス・エリソンの3人。

 

特にアダムスは開幕から絶好調。

開幕戦で23点&11アシスト&9スティールを稼ぐと、2戦目では40点&11アシスト&4スティールをマーク☆

チームメイトが「the other Michael」と呼ぶほどでした。

 

しかし、そのアダムスが故障したところから崩れます。

アダムスの欠場は3試合だけなんですが、ここでまず8連敗。

 

年末年始にちょっと頑張りを見せますが、その直後にまた8連敗。ここでドアマット行きがほぼ決まりました。

最終成績は25勝57敗。

カンファレンス内では下から2番目という体たらくでした。

 

痛かったのは、当初12月に復帰と言われていたバーナード・キング(とマーク・アラリー)が、最終的にシーズン全休となってしまったこと。ジョン・ウィリアムスもプレイしませんでした。

 

「ハーフコート・オフェンスで点の取れるキング不在&アダムスの加入」でアップテンポなオフェンスを展開するようになったブレッツですが、終わってみれば、得点が少し増えたくらい。

3Pの本数はまあまあ増えましたが、成功率はドベ2。ディフェンスも弱いままでした。

 

【トレードは成功】

 

アダムスは78試合で、平均18.1点・7.6アシスト・1.9スティール。また、リーグ8位となる125本の3Pを32%の確率で決めました(試投数はリーグ3位)。

開幕当初の勢いこそ取り戻せませんでしたが、単なる3Pシューターではない&ナゲッツでの出来が嘘ではないと証明できたか、オールスターにも初出場しています(ラリー・バードの代わり)。

 

トレード時には、アンセルドのスタイルにフィットするのか?という声もあったようですが、アダムス曰く、ウェス・アンセルドはナゲッツでやっていたようにオフェンスを仕切らせてくれるとのこと。

ジョン・ナッシュGMは、逆にハーフコートでもオフェンスを動かす力が高いことに喜びました。

 

バックアップはアダムスよりちょっと大きなアンドレ・ターナー。70試合に出場しました。

元々、ルーキーのラブラッドフォード・スミスがPGのバックアップとしても期待されていたようなんですが、こちらは足首の故障などで34試合を欠場。

復帰後も、出場機会の増えたシーズン終盤も、あまり結果を残せませんでした。

 

【昨年のトレードも成功】

 

そして、移籍2年目のエリソンは66試合で平均20点・11.2リバウンド・2.7ブロック(リーグ8位)と成績を大幅アップ。

昨シーズンはムラがあったんですが、今シーズンはパフォーマンスが安定。見事、MIPに選出されました☆

 

アンセルドHCとの関係はとても良好で、ビル・ブレアACも、昨シーズンすぐにスタメンで使わなかったのが良かった、と喜びました。

 

エリソンの強みはクイックネスとアジリティ。

それらを活かしたリバウンドやブロックの他、ミドルレンジのジャンパーやハイポストからのパスも上手く、ポストプレイやフィジカルなプレイは苦手。

「俺のゲームは、まずパスを考えるんだ」と自身で言っていたように、所謂Cとは異なります。

今は得意なスタイルに積極性が加わった、という感じでしょうか。スピードのあるアダムスとの相性も◎でした☆

 

ベテランのチャールズ・ジョーンズも健在。

役割は減少しましたが、エリソンと一緒にスタートすることもありました。まだ平均1.2ブロックを稼いでいる一方、75試合に出て平均1.1点というのは珍しいかもです。

 

エリソン成長のためか、2年目のグレッグ・フォスターは出番が増えず。昨シーズンとほぼ同じ出来でした。

 

【F】

 

グラントは64試合で平均18点と、飛躍した昨季の出来をキープ。

ちょっと欠場が多かったですが、キング不在の中、両Fでプレイできるこの人は貴重です。

 

そして、このシーズンは過去2年奮わなかったトム・ハモンズが開幕から好調。

グラント欠場時には代役を務めたり、そのグラントと併用されたりとスタートすることも多く、遂に2桁のアベレージ(11.9点)をマークするまでになりました。

 

ただ、この活躍によって今が売り時と判断されたか、2月半ばにシューターのレックス・チャップマンとのトレードでホーネッツへ放出されます(トレード時点で鼠径部を傷めており、移籍以降はプレイしません)。

 

思わぬ拾いものだったのが、ラリー・スチュアート。

シーズン序盤にスターターとして起用されると結果を残し、特に全試合でスタートした12月に平均は15.3点・8リバウンドをマークしました。

 

その後、調子を落としますが、トータル76試合(43試合がスターター)で平均10.4点・5.9リバウンドは立派。

ドラフト外ルーキーとしては史上初めてオール・ルーキー・チーム(2nd)に入りました☆

 

【SG】

 

開幕スタメンを勝ち取ったのはAJ・イングリッシュ。

5試合でスタメン落ちしてしまいますが、その後はベンチからの得点源として活躍。

特に11月末からオールスターブレイク明け頃までは、ほとんどの試合で2桁得点を稼ぎ、81試合で平均10.9点は◎です。

 

新加入のデビッド・ウィンゲートは81試合中72試合でスタート。

平均8点くらいなんですが確率が良く、あとディフェンスも良く、また複数のポジションをこなせる器用さもあります(PGのフォローをすることも)。

 

4年目のリーデル・エックレスは65試合で平均13点。シーズン後半は、SFにコンバートされ、ほとんどの試合でスタートしました。

スタートした25試合では平均22点以上を稼いでおり、キャリアハイ(タイ)の40点をあげた試合もありました。

 

ただ、この人は素行が良くないんです(それで有名になるほどじゃないけど)。

シーズン終盤には、チームにとって有害な振る舞いをしたとして、1試合の出場停止処分を喰らっています。

 

そして、途中加入のチャップマン。

この人は左踵を傷めて12月頭を最後にプレイしておらず、トレード時点でもまだ復帰は出来ず、おまけにSGが人員過多…にもかかわらず、ナッシュGMは「オールスタークラスの選手」と高く評価しており、獲得に動きました。

 

そんなチャップマンのブレッツデビューはシーズン最終戦。10点をマークしました。

来シーズン以降に向けての補強ですね。

 

つづく


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