狼90年オフ
ウルブズの方針はぶれません。
【ドラフト2日前】
2巡目指名権(32位)をシクサーズに出して、スコット・ブルックスを獲得。
ブルックスはキャリア2年のPG。
5フィート11インチと小さく、87年のドラフトにもかかりませんでしたが、シクサーズではバックアップとしてローテーション入りしていました。
シクサーズは32位でも即戦力になりうる選手を獲得できると思っていた様子。
シクサーズではファンのお気に入りで、その努力する姿勢はチャールズ・バークリーも認めています。
この人もまたビル・マッセルマンHCのCBA時代の教え子。
トッド・マーフィーとはカレッジ、CBAでチームメイトでした。
【2度目のドラフト】
1巡目第6位でフェルトン・スペンサー、20位でジェラルド・グラスを指名。
20位の指名権は、去年シクサーズからもらったやつです。
スペンサーは7フィート・265ポンドの巨漢C。
ルイビル大出身で、元々はパービス・エリソンのバックアップでしたが、エリソンがNBA入りした昨シーズンに台頭。
成績を伸ばしました。
ドラフト時の評価は「ハードワーカーで成長中であるものの、ローポストのオフェンスに難あり」といった感じ。
スピードと跳躍力がないんですが、機動力アップのため、ワークアウトにバレエ、ボクシング、エアロビを取り入れるなど意識はしているようです。
グラスは6フィート5インチのSG。
デルタ州立大というディビジョンⅡの学校で2年過ごした後、ミシシッピ大に編入。
どちらの学校でもスコアラーとして活躍し、ミシシッピ大時代には、LSUとの試合でクリス・ジャクソンと点の取り合いを演じたこともあります(ジャクソン55点、グラス53点)。
3Pも含め、シュートの精度が高く、ウルブズのフロントは「今ドラフトのスリーパー」と期待。
懸念はコンディションのようです(ちょっと太り気味に見えなくもない)。
因みにウルブズの狙いはSGとCだったので狙い通り。
また、フロントは選手の出身校も重視していました。
昨年と今年のドラフトで指名した計5人のうち、グラス以外はNCAAトーナメントに進んでおり、フロント曰く、「プレッシャーの中できちんとしたプログラムを学んでいると、勝つためのプレイが出来る」「勝ち方を知っている選手を求めている」とのことです。
2人は10月に契約。スペンサーは5年契約。
グラスの方がスムーズにいかず、トレーニング・キャンプの序盤にも間に合いませんが、無事3年契約を結びました。
【FA色々】
・リチャード・コフィー、ジム・トーマスと契約。
コフィーは地元ミネソタ大出身のルーキーF。カレッジに入る前には陸軍に在籍していました。
6フィート6インチなんですが、カレッジ時代のスタッツを見るとリバウンドが多いです。
トーマスは30歳のSG。CBAでのキャリアが長いですが、80年代前半にペイサーズに在籍したときは、平均で2桁得点をマークしたこともあります。
キャブスから制限付きFAとなっていたスティーブ・カーはウルブズのオファーシートにサインしますが、キャブスにマッチされて獲得は失敗。
また、サム・ミッチェル&トッド・マーフィーとは契約を延長した一方、シドニー・ロウは解雇。
ロウは直後に現役を引退しました。
ブラッド・セラーズの権利も放棄したので、来年のドラフト2巡目指名権をソニックスにあげる必要はなし。
開幕直前にはゲーリー・レオナードも解雇しています。