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Miami Heat 93~94シーズン

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火93~94シーズン

 

今年は、主力の大きな故障や契約問題による出遅れがなく、このラインナップでシーズンをスタート。

バックコートは、ケビン・ロッカリーHCが1年前に思い描いていたそれです。

 

スティーブ・スミス

ハロルド・マイナー

グレン・ライス

ジョン・サリー

ロニー・サイカリー

 

このラインナップのときはアップダウンが激しく、5割ラインを行ったり来たり。

結局、年末のサイカリー負傷をきっかけにグラント・ロングがスターターに戻り、年明けにはマイナーに代わってブライアン・ショウも戻り、去年のスタメンに落ち着きました。

 

流れが変わったのは、年明けに7連敗を喫し、16勝20敗となったところから(スタメンが去年の布陣に戻ったのはこの連敗中)。

オールスターブレイクまでに23勝24敗と盛り返すと、ブレイク明けには7連勝を飾るなど一気に貯金生活へ。

3月半ばには37勝27敗でカンファレンス5位につけていました。

 

残念ながら、この後に6連敗&5連敗を喫して順位を落としてしまいますが、それでも貯金を使い果たすことはなく、42勝40敗でシーズンを終了。

創設6年目にして初めて勝率5割を超え、二度目のプレイオフ進出も決めたのでした☆

 

数字も良くなっており、例えば平均得点は7位、リバウンドは8位に浮上。

メンバーがほとんど変わっていないので、各選手が成長したということですかね。

 

【主力1】

 

ライスは81試合で平均21.1点と2年ぶりの20点オーバー。

3Pはリーグ6位の132本を成功。成功率も38.2%と3シーズン前から安定しています。

シーズン中には5年の延長契約を結ぶなど、ヒートのオフェンスの中心なんですが、エースとしてはちょっと物足りない気がします(この当時の試合を見る限り)。

 

スミスは初めてシーズンフル稼働。

78試合で平均17.3点・4.5リバウンド・5.1アシストをマーク。3Pも、精度こそ30%前半に落ちちゃいましたが、チーム2位の91本を沈めました。

 

コートのどこにいてもオフェンスの起点になれるオールラウンダーで、ポストアップでミスマッチを攻めることもあれば、ドライブから力強いダンクを見せることも。

既にチームの中心的存在でもありました。

 

ロングは69試合中59試合でスタート。

キース・アスキンス、ウィリー・バートンの怪我を受けてSF起用もあったみたいですが、全体的にはミニッツが減少。

平均11.4点・7.2リバウンドとスタッツも落としました。

 

サイカリーは72試合で平均15.1点・10.3リバウンド・1.4ブロック。

3月末に右足首を負傷すると、4月半ばに復帰しますが、以降は控えのままでした。

 

【主力2】

 

ショウは、ベンチ・スタートだった序盤には、ときには出番のない試合すらありましたが、1月半ばにスターターに戻るとそのまま定着。

最終的に77試合中52試合でスタートして、平均9.0点・4.5リバウンド・5.0アシスト…とスタッツはヒート移籍後ベストです。

 

一方のマイナーは63試合中31試合がスタートで、平均10.5点。

途中でスタメンを外されたとはいえ、ほぼすべてのカテゴリーでルーキーイヤーを上回りました。

 

ただ、プレイ内容にはあまり改善が見られなかった様子。

加えて1月末に右膝を傷めてしまい、スラムダンク・コンテストにも出場することが出来ませんでした。

 

サリーはほぼすべてのスタッツが微減。

ミニッツが減ったのは、ひとつにはマット・ガイガーの成長が影響したかなと思います。

PFとCを両方カバーできる貴重なベテランで、ロングとサイカリー、どちらが欠けてもサリーがスタートするのは変わりません。

 

【ベンチ】

 

そのガイガーは72試合で平均7.2点・4.2リバウンド。

ミニッツが大幅に増え、これまで不在だったCのバックアップとして機能しました。

この人は、FT含めシュートが上手なのと、サイズの割に動けるのが強みです。

 

ビンボ・コールズは4年目にして初めて出場機会が減り、その他スタッツも軒並みダウン。

スミスの台頭や、マイナーのスタメン起用などあったので、まぁ仕方ないのかなと。

 

コールズが3月に負傷した際には、チームはモーロン・ワイリーと10日間契約。

6年目のPGで、このシーズンはCBAでプレイしていました(コールズ復帰に伴い、10日間でリリース)。

 

バートンは53試合で平均7.0点。昨シーズンから少し持ち直しました。

12月半ばから右足踵の骨折で1ヶ月以上休んだんですが、に、ヒートはこのときロスターがいっぱいで、もしバートンの怪我がなければ、故障明けでコンディションの整わないアスキンスあたりが解雇されていたかもしれません。

 

因みに、アルコールの問題などの影響かはわかりませんが、練習や試合に遅刻するなどオフコートで色々あったとか。

 

アスキンスは37試合の出場で、ミニッツも平均9分ほどと

自己ワーストのシーズンでした。

開幕2試合目で左膝を負傷し、1ヶ月ちょっと欠場。復帰直後は例年通りという感じでしたが、バートン復帰後は一気に出番がなくなりました。

この人の見せ場?はプレイオフです。

 

4年目のアレック・ケスラーは(故障があったのかもしれませんが)15試合に出たのみ。

10分以上プレイした試合はありませんでした。


因みにゲーリー・アレキサンダー、マヌート・ボルは序盤のうちに解雇されています。


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