火93~94プレイオフ~1stラウンド~
最初の相手は第1シードのホークス(57勝25敗)。
シーズン中の対戦成績は1勝3敗と負け越しています。
PG:ムーキー・ブレイロック
SG:ステイシー・オーグモン
SF:ダニー・マニング
PF:ケビン・ウィリス
C:ジョン・コンカック
ベンチ:クレイグ・イーロー、アンドリュー・ラング、ドゥエイン・フェレル、エニス・ワットリー、アダム・キーフetc
ホークスのロスターは大体こんな感じ。
このシーズンのトピックスは、HCがレニー・ウィルケンスになったこと、シーズン中にドミニク・ウィルキンスをトレードに出してマニングを獲ったことですかね。
ヒートがあげた1勝はシーズン終盤のもので、これによってプレイオフ進出が決まりました。
ロニー・サイカリーはシーズン終盤から引き続きベンチ・スタートのままで、ジョン・サリーをスターティングCに据えて戦います。
●ゲーム1@ジ・オムニ
93対88でなんとヒートが先勝(!)
ヒートはグレン・ライスが不調でしたが、スティーブ・スミスが両チーム最多の22点をマーク。
ビンボ・コールズもベンチから17点&5アシストと、ブレイロックを上回る活躍を見せました。
ヒートにとっては(チーム史上)プレイオフ初勝利。
また、ケビン・ロッカリーHCにとっても、プレイオフの試合で勝つのは86年以来のことでした。
ホークスはウィリスが17点&16リバウンドをマークしましたが、マニング&ブレイロックが奮わず。
2人ともシュートがよくありませんでした。
●ゲーム2@ジ・オムニ
序盤、ヒートはジャンパーが入らず、一方のホークスはマニング&ウィリスでインサイドを攻めてきます。
18対29とヒート11点ビハインドで1Qを終了。
2Q。ヒートはハロルド・マイナーの個人技やコールズの活躍でやり返しますが、今ひとつ勢いが出ません(48対56)。
そして3Qは途中から荒れた展開に。
マニングがブライアン・ショウとサリーに対してそれぞれフレグラント・ファウルを犯します。
(ドライブしてきたショウにハード・ファウル&リバウンド争いで後ろからサリーをノックアウト)。
残り2分40秒を切って66対71とヒート5点ビハインドの場面、オフェンス・リバウンドを獲ってレイアップにいったフェレルに対してグラント・ロングがハード・ファウル。
これがきっかけで乱闘が勃発しました(!)
(因みに、ハイライトを見ると、フェレルもライスを引っ張り倒してリバウンドにいっているように見えます)
これは、ベンチにいた選手たちもコートになだれ込み、入り乱れた大乱闘(この当時、ベンチにいた選手がコートに入ると1試合出場停止というルールはありません)。
この一件でロング、キース・アスキンス、ダグ・エドワーズが退場になりました。
(エドワーズがロングを威嚇していたところ、アスキンスが後ろからエドワーズをぶん殴り、エドワーズも殴り返すというシーンがあったんですね)。
アスキンスとエドワーズはプレイしておらず、ベンチから飛び出した組です。
7分ほどの中断を経て、ゲームは再開。
フェレルのレイアップは決まっていたので、バスケット・カウントでフリースローから仕切り直しです(ワンスローが決まり、66対74とヒート8点ビハインドに)。
再開後、流れを掴んだのはホークス。
自分は、ここで連続でシュートを決めたイーローが、この試合の勝負を決めたような気がしています。
最終スコアは86対104。
乱闘まではホークスも決して良くはなかったんですが、乱闘後は明らかにホークスの方が上手でした。
ヒートはライスが9点、サイカリーが0点&5ファウルと不発(因みにショウやロングも不発)。
スミスの24点&9リバウンド、コールズ13点、マイナー15点で繋いでいました。
ホークスはウィリス18点&14リバウンド、マニング20点に加え、イーロー&フェレルが活躍。
イーローの17点は内容的にも大きかったです。また、フェレルはチームトップの23点を稼いでいます。
●ゲーム3@マイアミ・アリーナ
ゲーム2の乱闘により、ロングに1試合、アスキンスに3試合、エドワーズに2試合の出場停止になりました。
また、その3人を含む両チーム合わせて15人に罰金処分も課されています。
主力のひとりであるロングを欠いたヒートでしたが、なんと90対86で2勝目(!)
これで2勝1敗と王手をかけました☆
ロングに代わってスタートしたサイカリーは、12点&20リバウンド(オフェンス・リバウンド8本)と大活躍。
スミスがまたしても両チーム最多25点をあげた他、ライスも19点と過去2戦よりはよかったです。
ホークスはウィリスが2点(FGは8本打って0)止まり。
ブレイロックも引き続き低調で、イーローの20点がチーム最多という苦しい展開でした。
ウィリスに対しては、サリーのディフェンスもよかったんですかね。
●ゲーム4@マイアミ・アリーナ
1Qからホークスがリードを奪ったこの試合は、そのまま103対89で勝利。
シリーズを2勝2敗のタイとしました。
ホークスは、ブレイロックが3Pを10本中6本決めるなど、シリーズ最多の29点。
最初の3戦でトータル41本打って9本しか入っていなかったので、ようやくの活躍です。
マニング26点、オーグモン19点、ウィリス14リバウンドとバランスもよかったですかね。
ヒートはロングが復帰しましたが、全体的にいいところがなく、コールズの18点がチーム最多。
ライスに加え、この試合ではスミスまで奮いませんでした。
●ゲーム5@ジ・オムニ
1Qこそ競っていましたが、2Q以降はホークスの流れ。
ヒートは4Q頭からプレス・ディフェンスを仕掛けるなど、なんとかしようとしますが、効果はありませんでした。
102対91でホークスが勝ち、セミファイナル進出決定。
ライス&スミスがまたしても抑えられ、2人合わせて21点(7/27)。
ロングが22点&10リバウンド、ショウとサリーが17点ずつと頑張りますが、ヒートのゲームではないですよね。
因みにロングはゴーグルなしなんですが、乱闘で壊れた…?
ホークスはスタメンが全員2桁得点をマーク。
中でもウィリスの24点&12リバウンド、ブレイロックの13点&8リバウンド&18アシスト&4スティールは目立ちます。
ベンチではお馴染みイーローに加え、ラングが12点&9リバウンド&2ブロックと良い働きを見せました。
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ヒートはライスとサイカリーが冴えず、ロングも1試合いませんでしたが、それでも大健闘。
(少なくともゲーム2を見た限りでは)1位と8位の戦いには見えませんでした。