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Los Angeles Clippers 85~86シーズン①

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帆85~86シーズン①

 

フロントは「ニクソンが間に合わなくてもトレードはしない、エドワーズで行く」としており、言葉通りトレードはなし。FAでの補強もしません。

 

フランクリン・エドワーズ

デレック・スミス

マーカス・ジョンソン

セドリック・マクスウェル

ジェームス・ドナルドソン

 

このスタメンでチーム記録となる開幕5連勝を飾りますが、直後に8連敗。

この連敗中、大きな出来事が2つありました。

 

●いい話と悪い話

・スミスが左膝を負傷。

ノーム・ニクソンがチームに合流。

 

一昨シーズンの後半以来ブレイクしていたスミスが、ソニックス戦で左膝を負傷。

これは、結果的にキャリアに影響を及ぼす重症なんですが、チーム・ドクターは、手術後すぐにリハビリを始められると判断。復帰まで1ヶ月ほどとしました。

 

ニクソンはソニックスのオファー・シートにサインするんですが、その2日後にクリッパーズがマッチして残留が確定。5年契約となりました。

ニクソンは残留となったその日の試合に出場。チームは、ここで連敗を止めています。

 

●更にニクソン復帰の2日後

・ドナルドソンをマブスに放出し、カート・ニンフィアスを獲得。

 

トレード前のドナルドソンは10点・9リバウンド・2ブロック。

クリッパーズは、昨シーズン終盤以降、気まぐれなドナルドソンを出そうとしており、このトレード案もトレーニング・キャンプ中からあった話でした。

フロントは、ドナルドソンの取り組む姿勢に不満があったようで、ドン・チェイニーHCは「ジェームズがどんな人間かわからなかった」としています。

 

成立がこの時期まで延びたのは、クリッパーズがドナルドソンとベンジャミンを吟味するために躊躇い、マブスにはお金の問題があったから。

(ドナルドソンの方がサラリーが高く、ニンフィアスの契約は安い上にノンギャランティー。

マブスには、サラリーキャップ内でトレードを成立させるため、デイル・エリスを出す案もあったとか)

 

ベンジャミンの開幕からのプレイは期待に添うものではありませんでしたが、最終的にはベンジャミンのことを考えてトレードへ(出場機会&与える影響)。

カール・シェアーはチェイニーの同意がなければ動かなかったとしています。

 

ニンフィアスは5年目のF/C。

マブスでは主にCとして起用されていましたが、6フィート10インチとやや小さく、機動力のあるハッスル・プレイヤーという感じですかね。

因みに、ニンフィアスは親しい霊能力者/占い師?に「カリフォルニアのチームにトレードされるだろう」「トレードは+になる」「4人の選手が絡む(トレードになる)」と予言されていたそうです。

 

~~~~~~~~~~~~

 

トレードによってベンジャミンがスターターとなりますが、そのベンジャミンは期待に応えられず、数試合でスタメン落ち。

ニンフィアスをCに据えるラインナップとなりました。

 

戦績は黒星が少しずつ増えていく流れ。

1月末に、8試合を6勝2敗とするいい時期もあったんですが、オールスターブレイクの時点で18勝32敗。

カンファレンスで下から3番目と、昨シーズンから進歩はありませんでした。

 

流れが変わったのはオールスターブレイク以降。

チェイニーは、1月半ばから少しずつよくなってきたベンジャミンをスターターに戻し、ラインナップを固定しました。

 

ニクソン

ジョンソン

マクスウェル

ニンフィアス

ベンジャミン

 

ここから、ベンジャミンがようやく活躍し始めます。

得点とリバウンドのダブルダブルを連発し、得意のブロックでも存在感を見せるんですね。

 

3月半ばに23勝42敗と借金19まで落ち込むんですが、その後は9勝8敗と復調。

後半戦通しても14勝18敗とまずまずで、32勝50敗でシーズンを終えました。

 

決していい成績ではないんですが、このシーズンのウェスト8位は35勝47敗のスパーズ。

イーストに至ってはブルズが30勝52敗でプレイオフに出ており、意外と惜しい位置でした。

 

昨シーズン後半、チェイニーがHCとなってからのクリッパーズは得点力が上がりましたが、このシーズンの得点力は中の下(メンツが変わったからですかね)。

ブロックは引き続き上位でしたが、リバウンドが取れなくなりました(下から3番目)。

アシストが少なく、TOが多いのは変わりありません。

 

【PG①】

 

ニクソンは67試合で平均14.6点・8.6アシスト(リーグ8位)・1.3スティール。

3Pは、リーグ8位の42本を沈めています(成功率34.7%)。

 

悪くないんですが、ミニッツは平均4分近くダウン。

得点アベレージはルーキー以来の低さで、FG成功率はキャリアワーストでした。

 

一方、そのエドワーズにとってはキャリアイヤー。

ニクソン合流前は、スターターとして平均15点・7アシストを上回る大活躍。

控えに回ってからは、ニクソンとの同時起用もありました。

シーズン通算では73試合(スタートは19試合)で平均9.0点・3.5アシストです。

 

【PG②】

 

1月半ば、ブレイザーズとトレードを敢行。

86年の1巡目指名権&88年の2巡目指名権を出して、ブレイザーズからダーネル・バレンタイン&88年の2巡目指名を獲得しました。

 

バレンタインは5年目のPG。

2年目以降、ほとんどの試合でスターターを務めていましたが、このシーズンの12月半ばにスティーブ・コルターにポジションを奪われていました。

 

ブレイザーズはすぐトレード相手を探すも時間はかかり、約1ヶ月の間、バレンタインは1分もプレイせず。

ロードの試合には帯同すらしていないこともあり、放出は既定路線でした。

これは一旦?戦列に戻った矢先のトレードで、ブレイザーズも、バレンタインも喜んでいます。

 

因みに、ここで出した1巡目指名権はオフにセルティックスからもらったもの。

この頃のセルティックスは強かったので(このシーズン優勝)、価値を見出していなかったのかもしれませんが、そもそも自前の1巡目指名権が既にありません(79年に放出)。

 

ニクソン&エドワーズがいるのに何故…とも思うんですが、実はこの時期、残留したばかりのニクソンにトレードの噂があったんですね。

 

具体的な相手はニックス。

ニクソンも前向きだったみたいなんですが、ニックスがトレードを成立させるためには、ニクソンの契約にあるトレード拒否権をバイアウトする必要がありました。

(因みに、ニックスのオファーはダレル・ウォーカー&ケン・バニスター

 

結局、ニクソンのトレードは起こらず、バレンタインの出番は限定的に。

平均14分ほどしか起用されませんでした。


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