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Los Angeles Clippers 87~88シーズン

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帆87~88シーズン

 

マイケル・ケイジは開幕2日目に4年契約を結んで残留が決定。その日の試合からチームに合流しました(トッド・マーフィーは直後に解雇)。

 

ラリー・ドリュー

マイク・ウッドソン

レジー・ウィリアムス/ジョー・ウルフ

ケイジ

ベノイト・ベンジャミン

 

序盤の主なラインナップはこれ。

最初20試合を8勝12敗と健闘しますが、直後に11連敗。

少しずつ昨シーズンの状態に戻ってしまいます。

 

オールスターブレイクの時点で10勝32敗は昨シーズンより3勝多かったんですが、3月に入ってまた10連敗。

17勝65敗は2年連続のリーグ最下位でした。

 

ブロック&スティールは多い方で、ディフェンス自体もそこまで悪くなかったんですが、問題はオフェンス。

得点力不足が深刻で、リーグで唯一平均100点未満&FG成功率が45%未満でした。

TOもリーグ最多です。

 

【チームの顔?】

 

出遅れたケイジでしたが、これがキャリアイヤー。

72試合で平均14.5点・13.0リバウンドをあげ、なんとリバウンド王に輝きました☆

 

リバウンドは、シーズン最終戦を残した時点でリーグ2位で逆転は厳しい状況だったんですが(1位はブルズのチャールズ・オークリー)、迎えた最終戦、ケイジは48分フル出場で30リバウンドをマーク☆

大逆転での初王座でした。

 

この試合のクリッパーズは、ケイジ以外は消化試合ラインナップなので、シューHCの計らいもあったのかなと。

 

因みに、チームとしてのリバウンドは特に多くもなく、逆に相手チームにはリバウンドをとられまくっています(ワースト2位)。

 

【PG/SG/Cのスターター】

 

PGは、3月頭までは主にドリュー、その後はダーネル・バレンタインがスタート。

ドリューは平均10.3点・5.2アシスト、バレンタインは平均7.1点・4.8アシストでした。

 

SGはウッドソンが全うし、80試合で平均18.0点をマーク。

2年連続のチーム得点王で、平均31.7分の出場はキャリアハイでした。

 

ベンジャミンは16試合を欠場しましたが、平均13.0点・8.0リバウンド・3.4ブロック(リーグ2位)。

アシストも増えており、「カール・マローンらが同期にいるのに彼らを差し置いて3位で指名された」という事実さえなければ、まずまずなCだと思うんですがどうでしょ。

 

【ルーキー】

 

新人王も期待されていたウィリアムスは、膝の故障で47試合を欠場(3月半ばでシーズン終了)。

平均10.4点・FG成功率35.6%と、ドラフト時の期待とは程遠い出来でした。

 

SGとしてはスピードとシュートの安定感に欠け、SFとしては体が細く、チームはPG起用も試したようですが不発。

また、マンツーマン・ディフェンスにも苦戦しました(ジョージタウン大はゾーン主体だったとか)。

 

ウルフは最初の1ヶ月ほどはまぁ健闘していたんですが、12月に右膝の手術を受けて戦列を離れると、新年に復帰してからは奮わず。

その後、同じ方の膝を傷め、こちらも3月頭でシーズンを終えました。

42試合中26試合でスタートしましたが、平均7.6点・FG成功率40.7%はよくありません。

 

ウルフを苦しめたのがSF起用。ノースカロライナ大時代もプレイすることはあったようですが、NBAのSFに対応できるほどのスピードはないんですよね。

ウルフ自身は、NBAでは、より個人技が求められるのもキツかったとしています。

 

ケン・ノーマンは、シーズン序盤はベンチに座っていることが多かったんですが、徐々にミニッツが増加。

(ウィリアムス&ウルフの負傷離脱も影響してると思いますが)2月末以降、ほぼすべての試合でスターティングSFとしてプレイしました。

 

シーズン通算では66試合で平均8.6点ですが、ラスト2ヶ月に限れば平均12点以上をマーク。

ウルフも、「ノーマンは素晴らしかった」としています。

 

いちばんの課題はFTで、成功率は51.2%。

カレッジ時代は80%以上決めていたシーズンもあり、何故ここまで落ちたのか不思議です。

 

【ベンチ】

 

クインティン・デイリーは6マン的な役割を担い、ミニッツは昨シーズンと同じく平均19分ほどでしたが、チーム3位の平均13.4点を稼ぎました。

数字上は、比較的コンスタントな貢献をしており、シューHCとの相性が良かったのかもしれません。

 

アール・キュアトンは、ミニッツはかなり減りましたが、69試合に出場。

シーズン通してプレイした唯一のインサイドの控えです。

オフにFAとなったこの人は、開幕直前に再契約を結んでおり、これで昨年ブルズにあげた指名権は2巡目となりました。

 

【細かい人事】

 

・1月末、マイケル・フェルプスと10日間契約。

・2月頭、ノリス・コールマンを解雇して、セルティックスが解雇したばかりのグレッグ・カイトを獲得。

・2月末、ランカスター・ゴードンを解雇。

・3月、クラウド・グレゴリー、スティーブ・バートと順に10日間契約(バートを加えたときにケニー・フィールズは解雇)。

・3月末、エリック・ホワイトと10日間契約を結び、マーティン・ネッスリーを解雇。

 

フェルプスは3年目のSG。

85年のドラフト7巡目指名ながらソニックスで2年プレイ。このシーズンの開幕直前に解雇されていました。

今回は、契約は更新されず、2試合のみです。

 

コールマンは、(恐らく1巡目の3人がよくなかったから)年明けには11試合連続でスターター起用もされたんですが、解雇はその直後でした。

 

カイトは5年目のC(6フィート11インチ)。

83年のプロ入り以来、出場機会は非常に限定的ながらもセルティックスに在籍したことで、優勝を2度経験。

クリッパーズではミニッツが3倍以上増え、シーズン終盤にはベンジャミン、ケイジらの欠場でスターター起用も。

40試合(19試合がスターター)で平均5.1点・6.0リバウンド・1.3ブロックと自己最高のシーズンを過ごしました。

 

ゴードンは8月に右膝の手術を受け、最初の3ヶ月ほどを欠場。

1月末に復帰したんですが、パッとせず、遂にフロントも諦めたようです。

ゴードンはこの後、CBAでキャリアを続けます。

 

グレゴリーは29歳のPF。

NBAでのプレイは2シーズン振りで、前回はブレッツで2試合(2分)しか起用されませんでしたが、今回は23試合に出場。

まずまず出番もあり、2試合でスターターも任されました。

 

バートは6フィート2インチのスコアリングG。

NBAでのプレイはこれが2シーズン目(3シーズン振り)。

加入後は持ち前の得点力を見せており、19試合の出場ながら平均9.0点を稼いでいます。

 

ホワイトはルーキーSF。

87年のドラフト3巡目でピストンズに指名され、開幕ロスターにも入ったんですが、1試合も出ないまま12月に解雇され、CBAでプレイしていました。

 

クリッパーズでは、既にウルフ&ウィリアムスが離脱していたこともあってかまとまった出番が与えられ、4月に入ってからは2桁得点を連発。

こちらも17試合でしたが、平均10.7点は◎です。


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