帆92年オフ
このオフも積極的に動きます。
獲得する選手たちには、ラリー・ブラウンの色が出ているでしょうか。
【まず】
ブラウンのコーチングスタッフは3人に。
90年からクリッパーズのACを務めるジョン・ハモンドはそのまま残り、RC・ビュフォード、クイン・スナイダーが新たに加わりました。
ビュフォードはブラウンがスパーズのHCを務めていたときのACで、ブラウンを追いかけてきたかたち。
のちにスパーズのフロントとして有名になります。
スナイダーはこの当時26歳。
ビジネス・スクール在学中でした。
【ドラフト】
・1巡目第16位、25位でランディ・ウッズ、エルモア・スペンサーを指名。
・オールデン・ポリニス&96+97年のドラフト2巡目指名権をピストンズに出して、ウィリアム・ベッドフォード&ドン・マクリーンを獲得。
ウッズはラサール大出身のスコアリングG。
5フィート10インチ・185ポンドと小さいんですが、カレッジ時代はオフガード的な起用をされており、4年次には平均27.3点も稼いでいます。
ただ、シュートの精度は低め。ディフェンスの評価は悪くありません。
スペンサーはUNLV出身の7フッター(270ポンド)。
サウスポー。スキルには欠けますが、ハーフコートでもフルコートでも対応できるのが強みでしょうか。
LSU戦、ジョージタウン大戦でシャック、アロンゾ・モーニングらを相手に好プレイを見せた実績もあります。
1年次はジョージア大で過ごしますが、怪我に加え、寮で喧嘩騒ぎを起こすなどトラブルもあって保護監察処分に。
そして、周囲の勧めもあり、学業に専念するため(早く単位を取得するため)にコミュニティ・カレッジへ移ります。
90年秋には更にUNLVに編入しますが、91年1月までプレイは出来ず、それまでは、今度はラスベガスのコミュニティ・カレッジで学業に勤しみました。
既に結婚しており、30代前半の奥さんと11歳の子供がいます(連れ子)。
ベッドフォード&マクリーンはこの後すぐ出してしまうので割愛。
因みに、このドラフトに先立ち、ダニー・マニングをウルブズに出して3位指名権&プー・リチャードソンをもらい、クリスチャン・レイトナーを指名するという案があったようなんですが、実現には至りませんでした。
【9月末に大型△トレード】
・94年のドラフト1巡目指名権をマジックに放出。
・ドック・リバース&ボー・キンブル&チャールズ・スミスをニックスに放出。
・ニックスからマーク・ジャクソン&95年のドラフト2巡目指名権、マジックからスタンリー・ロバーツを獲得。
(・ニックスが93年の1巡目指名権をマジックに放出)
クリッパーズはスミスとの契約延長の交渉が進まず、それがこの動きのきっかけになったようです。
トレードの交渉自体はもう少し前に話がついていたらしいんですが、当初、ロバーツがこのトレードを拒否したため、宙ぶらりんの期間がありました。
このオフ、制限付きFAだったロバーツはマブスのオファーシートにサインするんですが、マジックがマッチして残留。
このときマジックは「トレードしない」と約束したらしいんですね。
このトレードが正式に成立したのは、クリッパーズのフロントがロバーツと会談してからでした。
ロバーツは7フィート・285ポンドの巨漢C。
基本的にオーバーウェイト気味なんですが、インサイドでは決してスローではなく、昨シーズンはオール・ルーキー2ndチームに入っています。
ジャクソンはキャリア5年のPG。
ニックスでは、88年に新人王を受賞して以降、紆余曲折がありましたが、ニューヨークにいたかったようで、このトレードは、当初ショックだったとか。
昨シーズンはコンディションも良く、ニックスのリーダー的存在でもありました。
【10月頭】
・ジャレン・ジャクソン、キキ・バンダウェイと契約。
・ベッドフォード&マクリーンをブレッツに出して、ジョン・ウィリアムスを獲得。
ジャクソンは25歳のSG。
CBAとNBAを行き来しており、NBAではこれが3チーム目になります。
バンダウェイはキャリア12年のベテランF。
かつてはリーグのトップ10に何度も入るようなスコアラーで、オールスター出場経験もありますが、故障や役割の変化で近年は下降気味。
昨シーズンはニックスで控えでした。
ウィリアムスはキャリア6年のF。
元々は多彩なスキルを持ったオールラウンダーなんですが、深刻なオーバーウェイトの問題があり、昨シーズンはそれが発端で全休していました。
6フィート8インチですが、横幅はロバーツと遜色ありません。
(詳しくは、よかったら当ブログのブレッツ編をご覧くださいませ)
因みに、ジェームス・エドワーズは契約更改を求め、一旦FAとなりましたが、クリッパーズ残留はならず。
レイカーズへ移籍します。