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Los Angeles Clippers 92~93シーズン

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帆92~93シーズン

 

オフの△トレードでスターターが固定。

バランスの取れた布陣に見えます。

 

マーク・ジャクソン

ロン・ハーパー

ケン・ノーマン

ダニー・マニング

スタンリー・ロバーツ

 

開幕3連敗スタートとなりますが、直後の16試合は12勝4敗。

序盤のパシフィック・ディビジョンはキングスを除く6チームが5割を超えており、順位的にはそこまで上がれないんですが、年内15勝12敗は(クリッパーズにとっては)大健闘。

開幕最初の2ヶ月をそれぞれ勝ち越したのは74年以来、2月に入る時点で勝ち越していたのもブレーブス時代以来のことでした。

 

しかし、年明けから雲行きが怪しくなります。

4連敗を喫して5割に戻ると、マニングがラリー・ブラウンHCに対する不満をぶちまけました。

 

●トレード要求

1月9日の朝にミルウォーキーのホテルでマニングとブラウンが口論。

この直後、マニングが「ブラウンと距離を置くときが来た」「我々は非常に長い間一緒にいすぎた。長すぎたんだ」とコメントし、これはトレード要求と取られました。

 

チームの調子が上がらないことに2人ともフラストレーションが溜まっていた、マニングは拗ねるタイプ、ブラウンのスター選手に対する接し方に問題がある(スパーズでもデビッド・ロビンソンとの関係性が微妙だった)…

その原因については幾つかの憶測が。

 

マニングはオフに制限付きFAとなるんですが、「クオリファイイング・オファーで1年契約を結び、94年オフに完全FAとなることを希望している」といった話も浮上し、近い将来の去就が怪しくなってきました。

 

エルジン・ベイラーGMは長期契約を望んでいますが、マニングの希望は強豪(ドラフト時、ウルブズとの噂が消えたのはそれが理由という話も)。

それが本当なら残留は厳しいかもです。

 

~~~~~~~~~~~~

 

とりあえずトレードは起こらず、ここからのクリッパーズは勝ったり負けたり。

ちょっと連勝したかと思えば、その分すぐに連敗…の繰り返しでした。

 

3月頭の4連敗で5割ラインを下回り、3月末には最大借金3まで行ってしまうんですが、ラスト13試合は8勝5敗とやや奮起。

41勝41敗でシーズンを終え、2年連続のプレイオフ進出を決めました。

 

昨シーズンから勝率は下がりましたが、レイカーズが3月半ばから大幅にペースダウンしたお陰もあり、昨年と同じ第7シードです。

 

このシーズンのクリッパーズはオフェンシブ。

3Pはリーグ最低レベルでしたが、平均得点&FG成功率がリーグ10位で、アシストとスティールはリーグトップクラスでした(2位と3位)。

ディフェンスは、スタッツ上は昨シーズンよりも少し後退したでしょうか。真ん中か中の下といった感じです。

 

【スタメン①】

 

一騒動あったマニングですが、ブラウンとの諸々は2月にはひとまず落ち着いた様子。

79試合で平均22.8点(リーグ10位)・6.6リバウンド・2.6アシスト・1.4スティール・1.3ブロックをマークし、自身初のオールスター出場も果たしました☆

クリッパーズの選手としては、86年のマーカス・ジョンソン以来のことです。

 

得点が増えましたが(キャリアハイ)、パスや繋ぎ役としてのプレイが上手いのも相変わらず。

マニング、Mジャクソン、ハーパーのパスワークは見ていて楽しいです。

難点はディフェンス。ファウルも多く、8試合でファウルアウトしています(これだけでディフェンスが悪いとは言い切れませんが)。

 

Mジャクソンは全82試合に出場し、平均14.4点・8.8アシスト(リーグ4位)・1.7スティール。

ミニッツも昨シーズンから大幅に増え(平均で約30分→約38分)、トリプルダブルも3回マークしました。

 

ゲームのテンポがニックス時代より速く、オフェンスで担う役割も増え、持っているスキルを発揮できた感じでしょうか。

ハーパーらとの相性もよかったと思います。

 

【スタメン②】

 

ハーパーは80試合で平均18.0点・5.3リバウンド・4.5アシスト。

リーグ6位の平均2.2スティールは◎。また、3Pはチームトップでした(58本成功&成功率28%)。

 

ノーマンは3シーズン振りにスターターに定着。

75試合で平均15.0点・7.5リバウンドと、2シーズン前の水準にスタッツを戻しています。

 

ロバーツは77試合で平均11.3点・6.2リバウンド・1.8ブロック。

最初の2ヶ月ほどは冴えませんでしたが、年明けから調子が上がりました。

オーバーウェイト以外にも、ファウルが多い、FTの確率が5割以下など問題はありますが、貴重な純正Cです。

 

【ベンチ①】

 

控えはジョン・ウィリアムス、ゲーリー・グラント、ロイ・ボートが中心。

 

ウィリアムスは4シーズン振りにシーズン通してプレイし、74試合で平均6.6点・4.3リバウンド・1.1スティール。

パッと見、明らかにオーバーウェイトなんですが、お陰でロバーツのバックアップもこなせたでしょうか。

オールラウンドなプレイスタイルと複数のポジションに入れる使い勝手の良さがあります。

 

グラントは5年目にして初めて控えがメインに。

ただ、両Gの主要な控えであり、Mジャクソン&ハーパーと並ぶ3G起用もあり、重要な選手でした(と思う)。

年明けのニックス戦@MSGでは、グラントのブザービーターで勝っています。

 

ボートは74試合で平均9.4点・6.2リバウンド。

シーズン平均のミニッツは昨シーズンから微減したんですが、2月以降好調で、例えば得点アベレージは寧ろアップしています。

 

【ベンチ②】

 

キキ・バンダウェイは、開幕から暫くは控えの得点源として2桁得点を連発していましたが、12月頭を10日ほど休んでからはトーンダウン。

年明け以降は出場機会が激減しました。

 

欠場も多く、オールスターブレイク以降にも1ヶ月半休むなど、トータル41試合を欠場。

これがキャリア最後のシーズンです。

 

ジャレン・ジャクソンは故障で1月半ば~4月半ばを欠場しますが、初めてシーズン通してNBAのチームに在籍。

34試合&平均10分程度の出場でしたが、プレイオフのロスターにも入ります。

 

ジャクソン離脱時にはデュエイン・ワシントンと10日間契約。

この人は87~88シーズン以来、これが2度目のNBAです(ドラッグ関連の処分などで2年追放。その後はCBAなどでプレイ)。

今回は4試合でトータル0点。この後は、CBAや海外を渡り歩きます。

 

【ベンチ③】

 

エルモア・スペンサー&ランディ・ウッズのルーキー2人はそれぞれ40試合ほどプレイ。

ミニッツも少なかったです(特にウッズ)。

 

途中加入で重宝された?のはPGのレスター・コナー。

ウォリアーズやネッツなどで9年のキャリアがあるベテランですが、このシーズンは2月末にクリッパーズ入りするまで、所属先がありませんでした。

この人は弱いチームに属することが多く、これがキャリア三度目のプレイオフです。

 

2月半ばに10日間契約を結び、1試合だけプレイしたのがアレックス・スティブリンズ。

ラトビア系アメリカ人のスティブリンズは、このシーズン、8シーズン振りにNBAでプレイ。

既にサンズから解雇されており、この後、更に2チームを渡ります。


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