熊97年オフ
補強するポイントは間違ってないと思うんです。
でも、(結果を先に言ってしまうと)上手くいかないんですよね。
【ドラフト】
1巡目第4位でアントニオ・ダニエルズというPGを指名しました。
ダニエルズはボウリング・グリーン州立大出身のPG。
過去NCAAトーナメントに4度しか出場していないカレッジで(しかも50年代と60年代)、この大学出身のNBA選手は実に20年以上ぶりという快挙。
ネイト・サーモンドを輩出して以来、名の知れた選手は出てきていませんでした。
6フィート4インチ・195ポンドとサイズは普通ですが、ウィングスパンが大きい上に身体能力も高く、カレッジ時代は4年次に大きくスタッツを伸ばしました。
当初はアウトサイドシュートをコンスタントに打てないという評価もありましたが、それも改善。
課題は、ディフェンスと(ときに)アンセルフィッシュすぎることなんだとか。
ドラフト候補生の(PGの)中では、ポテンシャルはチャウンシー・ビラップスの方が高いかもしれないけれど、即戦力になれるのはダニエルズという見方があったようです。
【新HC】
ステュ・ジャクソンは暫定HCだったので、新HCを招聘。ブライアン・ヒルと契約を結びました。
ヒルは95年にマジックがファイナルに進んだときのHCなんですが、最後は選手たちとの関係が悪化して解任されるなど、イメージは微妙です。
元々は高校や大学でコーチやってた人なので、若いチームなら大丈夫ですかね?
AC陣は、ライオネル・ホリンズはそのままで、ジャック・ノーラン&ジム・ボイランが加入。
ノーランは昨シーズン、マブスでACを務めており、ボイランは過去4シーズン、キャブスでマイク・フラテロのACでした。
因みにフロントは、フィル・ジャクソン、ゲーリー・セントジーン、シドニー・ロウ、ドック・リバースらも候補と考えた/接触したようですが、2回以上面談を行ったのはヒルだけだったとか。
【残す穴はPF】
03年のドラフト1巡目指名権をピストンズに出して、ベテランPFのオーティス・ソープを獲得。
キャリア13年のソープは94年にロケッツがチャンピオンになったときのスターティングPFで、今までのグリズリーズにいなかった実績と実力と経験のあるベテラン。
昨シーズンのアベレージは、13点・8リバウンドといったところでした。
昨シーズンまで在籍していたピストンズではHCのダグ・コリンズとの関係が悪く、このトレードにも不満だったようですが…
因みに同じ日、グレッグ・アンソニーをリリースしています。
【FAとか】
イバノ・ニュービル、マーカス・ブラウンと契約。
ニュービルは6フィート9インチ・245ポンドのF。
NBAでは、これまでホークスとピストンズでプレイした経験がある26歳です。
ブラウンは6フィート3インチのSG。
ルーキーだった昨シーズンはブレイザーズにいました。
また、フロントはブライアント・リーブスと6年間約6200万ドルの延長契約を結んでいます(契約が適用されるのは来シーズンから)。
【開幕直前に動きました】
・00年のドラフト2巡目指名権をロケッツに出して、サム・マックを獲得。
・ロイ・ロジャースをセルティックスに出して、トニー・マッセンバーグ&99年のドラフト2巡目指名権を獲得。
マックはドラフト外出身&CBA上がりながら2シーズン前にロケッツでチャンスを掴んだシューター。
マッセンバーグは、デビュー当初はNBAに定着できませんでしたが、約2年の海外生活を経てからは、よきロールプレイヤーとして(移籍を繰り返しながらも)出場機会を得ていました。