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Toronto Raptors 97~98シーズン②

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凸97~98シーズン②

 

この当時、何かで読んだ小話なんですが、ラプターズのファンに「どのポジションを補強すべきか?」というアンケートをとったら、いちばん多かった回答が「すべてのポジション」だったそうです。

 

【シーズン通して頑張りました】

 

キャンビーは平均3.7ブロックで、2年目にしてブロック王になりました☆

しかし、またしても故障がちょいちょいあり(19試合を欠場)、ストウダマイヤーのような舵取りがいなくなったためか、オフェンスは悪化(平均12.1点・FG成功率41.2%)。

ハイライトはシーズン終盤にトリプルダブルを二度マークしたことでしょうか。

 

クリスティは78試合で平均16.5点・5.2リバウンド・3.6アシスト・2.4スティール(リーグ3位)。

MIP候補になった昨シーズンを更に上回る出来でした。

このシーズンのラプターズで、出場したすべての試合でスターターを務めたのはクリスティだけです(ストウダマイヤーを除く)。

 

ウォレスはチームで唯一全82試合に出場。

うち36試合でスターターを務め、平均14.0点・4.5リバウンド・1.2ブロックをマークしました。

スターターを不動のモノにする程ではなかったけれど、この人のポストプレイは、(このチームでは)ひとつの得点パターンでした。

 

【新加入】

 

ビラップスは、セルティックス時代からミニッツが増えますが、数字はほとんど伸びず。

平均11.3点・3.3アシスト・1.0スティールはともかく、FG成功率34.9%・3P成功率31.6%はいけません。

ルーキー・オールスターのメンバーには入っていますが、オール・ルーキー・チームには入れませんでした。

 

セルティックスで影が薄くなっていたブラウンは、ラプターズで復活。

ベンチスタートながら平均30分近くプレイし、平均12.2点・3P成功率41.1%・FT成功率90.7%と錆び付いていないことを証明しました☆

ラプターズ加入後はアウトサイド・シュートが好調で、3Pを6本決めて30点をあげたのが2試合もあります。

 

A・ウィリアムスはブレイザーズ時代のようにいかず、スタッツは軒並み下降。

シュートの精度は一割近く落ちました。

 

トレントはトレード直後に負傷してしまい、ラプターズでプレイしたのは13試合のみ。

平均12.2点・8.0リバウンドをあげましたが、同じくインサイド勝負のSFというウォレスやスレイターと併用されることが多く、それが機能していたのかは微妙です。

 

トーマスは3月頭にラプターズデビューし、1試合あたりの出番は限定的ながらも計21試合に出場。

一方、ロジャースは6試合しかプレイしませんでした。

 

【その他】

 

昨シーズン途中に獲得したレジー・スレイターは78試合で平均8.0点・3.9リバウンド・FG成功率46.0%をマーク。

上背がないためか、体格の割にリバウンドが少ないんですが、オフェンスはなかなか。

豪快なダンクは見応えがあります。

 

昨シーズン予想外の助っ人だったジョン・ロングは開幕から2週間ほどで現役引退を表明。1試合もプレイしませんでした。

シャロン・ライトはオフの間に交通事故に遭い、重傷。

3月までプレイできず、復帰後またすぐに戦線離脱。7試合・平均6.3分しか顔見せできませんでした。

 

ショーン・レスパートは3月半ばに解雇。

活躍した試合もあり、まったく結果を残せてなかったワケでもないんですが(と思う)、トレードでロスターが変わったこともあるでしょうか。

 

【ルーキー】

 

Tマックは、64試合で平均7.0点・4.2リバウンド・1.0ブロック・FG成功率45.0%。

高卒ルーキーとしては悪くないスタッツなんですが(コービーよりも良い)、KGやコービーがルーキーイヤーに残したインパクトには遠く及びませんでした。

 

痛かったのは、ウォーカー前HCとの関係性が良くなかったこと。

ウォーカーはTマックを「クールすぎる」とし、練習熱心でないことなどから「3年でリーグからいなくなる」と厳しく評価していました。

 

転機となったのはHC交代。

 

新HCのカーターは、Tマックの高校時代のHCのところに出向き、ラプターズの練習に来てもらうよう要請。

また、メディアとの対応を教えるためにスポーツ・コンサルタント、食生活を整えるために専属シェフをも雇い、2人で練習する時間を設けるなど徹底的にサポートするスタンスをとりました。

お互いに「Tracy kidd」「Uncle butch」と呼び合うほどの仲になるのも納得ですかね。

 

因みに、当初のTマックに対する評価が厳しかったのは、ウォーカーだけではありませんでした。

あるチームのGMは「ケビン・ウィリス(この当時35歳)とトレードする」とし、別のGMは「大嫌いな選手のひとり」と評しています。


ルーキー・オールスターにもオール・ルーキー・チームにも選出されませんでしたが、スタメン起用されたシーズン終盤には、解説者が驚くようなプレイを見せることもありました。

 

ドラフト外ルーキーのクリス・ガーナーは入れ替わりの激しかったロスターに1年間残っただけでも上出来かなと。

38試合で平均1.4点・1.2アシストでした。

 

【フロントにもうひとつ動きが】

 

シーズン終盤、NHLのトロント・メープルリーフスを所有する、メープルリーフ・スポーツ&エンターテイメントという企業がラプターズを買いました。

 

この当時、チームは新しいアリーナの建設を進めており、今回はその建設権と合わせての購入でした。

筆頭オーナーは同企業の代表取締役&社長のリチャード・ペディという方です。


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