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Orlando Magic 93~94プレイオフ:1stラウンド

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☆93~94プレイオフ:1stラウンド

 

マジックの相手は第5シードのペイサーズ(47勝35敗)。

昨シーズン第8シードの座を争い、41勝41敗で並んだ2チームが、1年越しで相まみえることになりました。

 

シーズン中の対戦成績は、それぞれホームで2勝ずつの2勝2敗。

オーランドで行われた2月23日の試合では、レジー・ミラーアンソニー・ブゥイが乱闘を起こすなど、ちょっとした遺恨もあります(お互い退場。ブゥイは2分で退場)。

 

マジックはジェフ・ターナーが不在なので、PFはラリー・クリストコヴィアックがスタート。

一方のペイサーズはプー・リチャードソンが不在です。

 

●ゲーム1@オーランド・アリーナ

 

前半、マジックはシャックを中心にリードを奪います。

ペイサーズはミラーが頑張りますが、前半終わってマジックが54対42と12点差をつけていました。

 

3Q終了時点でも、まだマジックが8点リードしていましたが、4Qになるとペイサーズが猛追。

残り40秒ほどでミラーが3Pを沈めると、86対86の同点となりました。

 

マジックは次のオフェンスでドナルド・ロイヤルが外したシュートをシャックがティップインで押し込み、88対86としますが、残り2秒でバイロン・スコットに逆転3Pを決められてしまい、勝負あり。

 

最後はニック・アンダーソンの3Pが大きく外れ、88対89で敗れてしまいました。

マジックは最終Qで14点しか取れませんでした(ペイサーズは23点)。

 

マジックは、シャック24点&19リバウンド&5ブロック、ペニー12点&8リバウンド&10アシスト。

2人とも、得点はシーズン平均を下回っており、アンダーソンもシュートタッチが今ひとつでした。

スコットは15点、ロイヤルも14点をあげています。

 

クリストコビアックはリック・スミッツに対するディフェンスで健闘し、4点ながら9リバウンド&5アシスト&2スティール&2ブロックは貢献度が高そうに見えます。

 

ペイサーズは、ミラーが24点でチームをリード。

最後のスコットの3Pは、ミラーを抑えようと複数人がカバーに行った結果、スコットがオープンになってしまったんですね。

 

スコットの12点、ヘイウッド・ワークマンの11アシスト&7スティールもよかったですかね。

スミッツも確率は良くなかったけれど、16点をマークしています。

 

●ゲーム2@オーランド・アリーナ

 

1Qはペイサーズが7点リードしますが、前半終了時にはマジックが逆に4点リードを奪い、3Q終了時にはまたペイサーズが7点リードという行ったり来たりのこの試合。

終盤はまたしても接戦となりました。

 

残り20秒を切ってペイサーズが2点リードの場面。

 

マジックは、アンダーソンがワークマンのシュートをブロックし、こぼれたボールを拾ったシャックが前を走るペニーにアウトレットパス。

ペニーがダンクを決め、同点になった…かと思われました。

 

ところが、ここでレフェリーはペイサーズの24秒ショットクロック・バイオレーションをコール。

これによってペニーのダンクは無効となり、マジックボールではありますが、2点ビハインドの状態からやり直しに。

 

結局、マジックは101対103で2連敗となりました。

 

シャックはファウルトラブルの上、厳しくマークされ、シーズン最低の15点(7リバウンド&4ブロック)。

FTは18本打って9本しか決まらず、FGは8本打って3本決めただけでした。

 

ペニーが48分フル出場で31点、アンダーソンも22点とシャックの分も奮闘。

ゲーム1を膝の痛みで休んだアンソニー・エイベントも、シャックのファウルトラブルでミニッツが増え、13点&7リバウンドをあげています。


ペイサーズはミラーが32点(3P3/7)と大活躍したのに加え、デイル・ディビス16点&9リバウンド、ワークマン15点&6リバウンド&10アシストと続きます。

 

●ゲーム3@マーケット・スクエア・アリーナ

 

改善されたとはいえ、ロードが苦手なマジックにとってホーム2連敗は厳しいですよね。

それでも3Q終了時点で72対68とリードしていたんですが、最終Qを14対31とされ、86対99で敗戦。

マジック初のプレイオフは、スウィープ負けとなりました。

 

マジックは、シャック23点&14リバウンド、ペニー13点&4アシスト&10TO。

アンダーソンは8点に終わり、スコットは17点をあげましたが確率が悪かったです。

クリストコヴィアックは12点&9リバウンドでした。

 

ペイサーズはミラーが引き続き好調で31点をあげたのに加え、スミッツも22点、D・ディビスは12点&14リバウンドをマークしています。

 

~~~~~~~~~~~~

 

シーズン中、シャックはペイサーズで平均37点以上稼いでいたんですが、このシリーズでは平均20.7点。

ダブルチームで守られ、ペニー&アンダーソン&スコットは不安定…と同情の余地もありそうですが、FT成功率は5割を切っており、芸能活動が目立っていたことなどを取り上げられて批判されたとか。

 

ペイサーズのフロントラインは層が厚く、ヒルHCはそれに対抗するため、トゥリー・ロリンズをシャックと併用するなど工夫を見せましたが、あまり効果はなかったのかなと。

また、アンダーソンなどのマジックのウィング陣は、ミラーを止められませんでした。

 

因みに、これがキャリア初のプレイオフとなるスコット・スカイルズは、ゲーム2では出番がありませんでした(ペニーが48分出たからですかね)。


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