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Chicago Bulls 88~89プレイオフ:Cファイナル③

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牛88~89プレイオフ:Cファイナル③

 

ゲーム2では、ジョン・ロングが今プレイオフ初めてコートに立ちました。

 

●ゲーム3@シカゴ・スタジアム

 

(コンディションが元に戻ったか)ジョーダンの動きがゲーム2よりも明らかによいんですが、チーム全体でなかなかシュートが決まらず、先行したのはピストンズ。

1Qこそ27対28と1点ビハインドで堪えますが、2Qになると、ピストンズはアグワイア、サリー、ジョンソンらを中心にリードを拡げていきます。

 

特に好調だったのがアグワイアで、前半だけで18点をマーク。

ブルズはファウルトラブルもあり(ピッペン、グラント、カートライトが前半で3つずつ)、最大14点差をつけられてしまいました(45対56)。

 

3Q。デイリーはマホーン(この人も前半でファウル3つ)の代わりにサリーをスタートさせます。

サリーは前半いい働きを見せていたんですが、ブルズはサリーのところをカートライトで攻めて無効化(すぐマホーン登場)。ただ、リズムには乗れません。

 

このQのブルズを繋いでいたのはパクソンでしょうか。

ピストンズはロドマンがこのQだけで8リバウンドを稼ぎました。

66対77とブルズ11点ビハインドで最終Qへ。

 

残り7分半ほど、エドワーズのダンクで72対86の14点ビハインドとなりますが、ここからブルズが追い上げます。

 

残り4分20秒ほど。ピッペンが3Pを決めて83対90とすると、この後はジョーダンジョーダン…で攻撃。

一方のピストンズは、オフェンスではジョンソン、ディフェンスではデュマースを使うなど、デイリーが細かい采配を見せます。

 

残り1分半。パクソンのシュートミスをグラントがフォローして93対95の2点差に。

ピストンズはデュマースのFTで93対97としますが、残り52秒、ジョーダンが空中でクラッチしてのジャンパーを沈め、再び2点差に迫ります(95対97)。

 

ピストンズは次のオフェンスで、レインビアが24秒ぎりぎりで放った3Pがエアボールに。

このリバウンド争いでロドマンがルーズボール・ファウルを取られ、グラントがFTをゲット。

グラントはこれを2本とも決め、97対97と追いつきました。

 

残り9秒。ピストンズはトーマスとレインビアがハイポストでのピック&ロールを仕掛けますが、レインビアのスクリーンがオフェンス・ファウルに。

 

そして残り3秒で、ジョーダンがドライブからランニング・バンクショットを決めて99対97。

最後はタイムアウトを挟んでデュマースの3Pが外れ、ブルズが2勝1敗とシリーズをリードしました。

 

ピストンズの最後のオフェンスは、幾つかのオプションのあるプレイで、ジョンソンが左ウィングでオープンになったんですが、ボールを入れるデュマースはそれに気付かずレインビアにパス。

レインビアはボールをデュマースに戻しました。

このときの映像を見ると、デュマースのシュートが外れた瞬間、”なんでだよ”とでも言いたげなジェスチャーを見せて落胆するジョンソンが映っています。

 

ジョーダンはシリーズ最多の46点に加え、5スティール。

デュマースやロドマンがしっかりマークしてくるためか、爆発的な感じではありませんでしたが、FG成功率は6割を超え、FTも14/15と確率よく点を取りました。

 

4Qだけで17点、うち10点はラスト3分でのもの…と勝負強さもさすが。

最後のシュートについては、

「ロドマンは以前にもタフなプレイをしてきたけど、僕は彼より一歩リードしていたから有利だとわかっていた。シュートのために跳んだとき、水平にジャンプしたからチャージングを避けることができたし、まだバスケットもよく見ていられたんだ」と余裕のコメントです。

 

ピッペンはなかなかシュートが入らず、7点でしたが、8リバウンド&4スティールが◎。

グラントも7点&3リバウンドと数字は控えめでしたが、4Q終盤の4点は勝利に繋がる得点でした。

 

F2人のシュート不振は、カートライト15点、パクソン12点が補っていたでしょうか。

1Qに限れば、ディビスもよかったです(1Qで6点)。

 

ピストンズは、アグワイアが今プレイオフ最多の25点をマークしましたが、それ以外のスターターが不調。

トーマスはシュートを8本しか打たず、そのうち4本はブロックされてトータル5点。

アシストは11本ありましたが、4Qラスト7分では1本もありませんでした。


デュマースも8本しかシュートを打たず、12点。

レインビアは精彩を欠き、マホーンに至っては12分しかプレイしませんでした。

 

ベンチ陣の方が働きがよく、ジョンソン19点、ロドマン8点&13リバウンド、サリー8点をマーク。

ジョンソンはトーマス&デュマースの不振を補い、ロドマンとサリーには躍動感とキレがあったように思います。

 

ピストンズの致命傷となった最後のオフェンス・ファウルについて、レインビアは「あのようなピックは、これまで何千回もセットしてきた」とコメント。

 

トーマスも「何が起こったのかわからなかった」「ピックから離れて、気がついたら笛が鳴っていた。ファンがコートに飛び出してきて、審判が試合を止めようとしたのかと思った」としました。

 

コールしたレフェリーのビリー・オークスは、

「基本的に、オフェンスの選手(この場合レインビア)はディフェンスの選手にスクリーンを回る機会を与えなければなりません」「今回の例では、ディフェンスの選手がオフェンスの選手にぶつかり、彼(ライムビア)はそのスペースを与えませんでした」と説明。

恐らくそれはその通りなんですが、NBAでは同様のプレイでファウルが吹かれないケースも多く、ピストンズ側としては腑に落ちない部分があるでしょうか。

 

サリーは「我々はもっと強いチームであるべきだ」「全員が4Qに最も生き生きとしていなければならない、心臓の検査が必要かもしれないね」とコメント。


デイリーは「残り7分で14点リードしていたのだから勝って当然だった。このような試合で負けるのは難しい;うちは最後の最後で点が取れなかったし、勝利も奪われてしまった。対応しなければならないときにそれが出来なかったんだから、彼らが勝ったんだよ」と負けを認めました。


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