王85~86シーズン
サクラメントへの移転が無事に成立し、サクラメント・キングスとなりました☆
来シーズンまでは、暫定で「アルコ・アリーナ」でホーム戦を行います(「サクラメント・スポーツ・アリーナ」から改称)。
ここは10333席と小さく、移転に際しては、“3年目までにNBA基準のアリーナ(少なくとも15000席)を用意できなければ、リーグがチームを買って好きなところに移転できる”というオプションが付いていました。
オーナー・グループはそれを避けるために17000席の新しいアリーナを造ろうとしていたんですが、ここでひとつ問題が。
建設予定地であるノース・ナトマスというエリアには農業に因んだ国立公園が造られる計画があり、その環境を維持したい人たちから反対を受けてしまいます。
キングスのオーナーたちは、アリーナだけでなく、工業団地やオフィスビル、住居、スポーツ施設などを含めた大規模な商業計画を持っていたんですね。
アリーナに予定される広さは、全体の10分の1+αくらいなんですが、反対派はそこで育つ作物や動物たちのために嫌がります。
市長もまた、キングスを歓迎する一方、地区計画の変更に対する反応は微妙でした。
サクラメントの商工会議所は、現オーナーたちがキングスを購入して以来何かしらのサポートしてきたようで、プロのスポーツチームが誕生することは経済面で大きなプラスになるという主張。
オーナーたちは自費で建築します。
評議会で最終的な決定がなされるまで、少し時間がかかります。
【サクラメント初ドラフト】
1巡目第6位でアーカンソー大(1年次はノートルダム大)のジョー・クラインを指名。
クラインはシュートの上手い7フッター。
ポストでの1対1、ミドルレンジからのジャンパー、などオフェンスは多彩です。
サイズの割にブロックは少なめ。リバウンドもそんなにです。
82年の世界選手権&84年のロサンゼルス・オリンピックでは代表チームにも選出されていました。
3巡目第66位ではボストン・カレッジのマイケル・アダムスというPGを指名。
5フィート10インチと小さな選手です。
【補強は少し】
ベテランCのリッチ・ケリーと契約。
10年のキャリアと7フィート・235ポンドという体格があり、クラインを支えてくれますかね。
ここ2シーズンちょっとはジャズに在籍。今オフは制限付きFAでしたが、ジャズは引き留めませんでした。
その他、ドラフトにかからなかったデビッド・コーク(セント・メリーズ大出身のF)、昨年のドラフト4巡目で指名したコナー・ヘンリー(カンザス大出身のG)という2人のルーキーと契約。
ヘンリーは昨シーズンはプエルトリコでプレイ。ザビエル・ヘンリーのお父さんです。
マーケティング部門の最高責任者であるボブ・ウィットシットは、とりあえず勝敗はあまり気にしない模様。
(先述のように)移転が完全に承認される前の時点でシーズンチケットはかなり売れており(2週間で9000枚以上とも)、10月までに全試合ソールドアウトするだろうと、集客面での自信を見せます。