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Los Angeles Clippers 84~85シーズン

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帆84~85シーズン

 

開幕時のスタメンは、昨シーズン終盤のラインナップからテリー・カミングスマーカス・ジョンソンが入れ替わっただけ。

ロサンゼルス・デビューは開幕3戦目で、107対105でニックスを下しています。

 

11月の終わりには6勝12敗でしたが、12月半ばの6連勝で14勝14敗の5割に浮上。

しかし、その直後に7連敗を喫し、また4連勝…と序盤はアップダウンの激しい展開でした。

 

でも、1月半ばからの7連敗で借金が2桁になると、そこからは盛り返せず、少しずつ黒星が増えていきます。

2月末からは泥沼の11連敗。

そして、22勝39敗となったところでカール・シェアーが動きました。

 

●11連敗中にHC交代

フロントはジム・ライナムを解任。ACのドン・チェイニーが暫定HCとなりました。

 

この人事が行われたのは2月末。

オフまで待ってもよかったような気もするんですが(ライナムの契約切れるし)、オールスターブレイク以降2勝しかできておらず、カンファレンスで下から2番目に落ちそうな状況にシェアーも痺れを切らしたようです。

 

この人事について、シクサーズのビリー・カニングハムは「クリッパーズの選手たちは自分たちの責任だと思ってない」と批判しています。

 

~~~~~~~~~~~

 

チェイニーは就任6試合目で初勝利(ここで11連敗ストップ)。

すると、クリッパーズはここから少し勝てるようになります。

 

得点力が大幅にアップし(平均7~8点)、2連敗と2連勝を繰り返しながら、最後の16試合を9勝7敗と勝ち越し。

最終的には昨シーズンより1勝多い、31勝51敗でシーズンを終えました。

 

ビッグマンが多いロスター構成のためか、シュートの精度は高く、ブロックも上位。

ディフェンスは多くはないけれど、そこまで悪くもありません(数字を見る限りでは)。

 

スタッツから窺える弱点はハンドリングのまずさ。

アシストが少なく(下から2番目)、スティールも少なく(最下位)、TOは多いです(ワースト4位)。

 

【G陣】

 

ノーム・ニクソンは81試合で平均17.2点・8.8アシスト(リーグ4位)。

自身二度目のオールスター出場も果たし、そこでも11点&8アシストと持ち味を出しています。

 

デレック・スミスは、昨シーズン終盤の活躍がフロックではなかったと証明するかのような大躍進。

出場した80試合すべてでスタートし、平均22.1点・FG成功率53.7%をマーク。

成績だけみたらオールスタークラスです☆

 

特に目立ったのがチェイニー体制になったシーズン終盤で、2月末以降に出場した29試合のうち、27試合で20点以上をマーク。

難点はファウルの多さです(平均で4つ)。

 

一方、ランカスター・ゴードンは奮わず、63試合で平均4.1点。

コーチ交代後にミニッツが増えたんですが、シーズン通算では平均10分ほどに留まりました。

 

【SF】

 

ジョンソンは72試合で平均16.4点・5.9リバウンドと自己ワーストのシーズンに。

ペイントエリア付近でいい動きをする選手なので、ビッグマンの多いロスターはやりにくかった…とかありますかね。

 

また、シーズン終盤の3月末にはトラブルも。

ミルウォーキーの地元紙に、バックス在籍時にドラッグのリハビリ施設に入っていたことを喋ると、クリッパーズのフロントが驚きます。

聞いてなかったんだけど!というわけです(オフに続く)。

 

一方、ジュニアー・ブリッジマンはここでも6マンでしたが、80試合で平均13.9点をマーク。

ミニッツはバックス時代から少し減りましたが、内容的には一定の水準をキープしていたかと思います。

 

【F/C】

 

基本的には、5人のビッグマンが入れ替わりで2人ずつスタートする体制でした。

 

ビル・ウォルトンはクリッパーズ加入以降最多となる67試合に出場。

プレイングタイムは平均25分ほどで、ムラもあり、スタートしたのは37試合でしたが、平均10.1点・9.0リバウンド・2.1ブロック(リーグ8位)はまずまずです。

 

年末年始には8試合連続でダブルダブル、シーズン最後の1ヶ月ほども(このときはすべてベンチからの出場でしたが)比較的好調でした。

 

シーズン序盤の11月半ば、開幕からスタートしていたウォルトンに代わったのはロリー・ホワイトでした。

12月に入ってベンチに戻り、シーズン後半は出番もまちまちになってしまいますが、自身最多の80試合に出場。

82年ドラフトでは4巡目指名で、昨シーズンは3チームを渡り歩いていたので、かなりの飛躍です。

 

加入2年目のジェームス・ドナルドソンは、全82試合に出場し(58試合がスタート)、平均11.3点・8.1リバウンド・1.6ブロック。

FG成功率63.7%はリーグ1位でした☆


ハーベイ・キャッチングスは70試合に出場。

スタッツ的に特筆すべきものはなく、これが現役最後のシーズンです。

 

マイケル・ケイジは75試合(41試合でスタート)で平均7.1点・5.2リバウンド。

チェイニー体制では、機動力を買われたのか、ミニッツが増えています(ほぼスターターに固定)。

のちのキャリアでCもやりますが、この頃はFでした。

 

後年、「なぜ成功したキャリアを送れたのか?」と聞かれ、「ジョンソン、ブリッジマン、ニクソン、キャッチングスらが若い頃の自分に色々教えてくれたから」と答えています。

 

この5人がいるので、ルーキーのジェイ・マーフィーの出番は限定的。コーチ交代後はプレイしませんでした(怪我かもですが)。

 

【人事】

 

・開幕2日後、ハンク・マクドウェルをロケッツに出して、85年のドラフト3巡目指名権を獲得。

・2月半ば、クリス・イングラーと10日間契約。

・3月頭、ブライアン・ウォーリックを解雇して、フランクリン・エドワーズ&デイル・ウィルキンソンと契約。

 

イングラーは3年目のC。クリッパーズでは1試合もプレイせず解雇されます。

このシーズンはネッツ、ブルズと移籍を繰り返しており、これが3チーム目でした。

 

エドワーズはキャリア3年のPG。

過去3シーズンはシクサーズにいましたが、このシーズンは別リーグでプレイしていました。

 

ウィルキンソンはルーキーPF。

82年のドラフト10巡目で指名され、そこから3シーズンはCBAでプレイ。今シーズン、ピストンズでNBAデビューしていました(開幕直後に解雇)。

シュートはソフトタッチでFTは高精度。背番号は38です。

 

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ホーム開幕戦では1万2018人のファンが観戦。

シーズン通して、平均9400人ほどの集客がありました。

 

クリッパーズの移転が決まった際、アリーナ側は平均9000人ほどと予想していたようなので上々でしょうか(15700席)。


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