☆94~95プレイオフ:Cファイナル③
シャックの自伝を読むと、このシリーズのことを書いていないんです。
ブルズに勝った後、10日間のオフがあってファイナル…となっているんですね。
シャックはいつのことと勘違いしたんですかね(このシリーズが終わってからファイナルまでの間は3日)。
●ゲーム6@マーケット・スクエア・アリーナ
96対123という大差で破れてしまいました。
この試合は序盤からミラーが絶好調で、1Qだけで20点(3P3本)。
ひとつのQにおける最多得点記録に迫る活躍でした(1位は87年のCファイナル、ゲーム4でウォリアーズのスリーピー・フロイドが記録した29点)。
マジックは、1Qは20対31の11点ビハインドですんでましたが、2Qに入ると残り5分の時点で20点差に。
このQもミラーの3Pが炸裂し、40対65と大量リードを奪われて前半終了。
もう勝負はついていました。
4Q序盤。ペニー&ショウ&アンソニー・ブゥイの連続3Pで、3Q終了時に32点もあったビハインド(62対94)を18点差まで詰めますが、反撃はこれが精一杯。
最後はジャクソンのレイアップ&ジグルでトドメを刺されました。
ペイサーズはミラーが36点(3P6/10)と文句なし。
スミッツは22点。
11点&12アシストのジャクソンは、巧みなパスワークでマジックのディフェンスを翻弄しました。
ガーベッジタイムになってもスコット、サム・ミッチェル、バーン・フレミングらが良いプレイを続けました。
マジックはシャックが26点をあげましたが、インパクトなし。
ペニー&グラントはまったく奮いませんでした。
よかったのは、4Qにブゥイが活躍したこと(4Qのみの出場で3P4本を含む14点)と、ブルックス・トンプソンがプレイオフ・デビューしたことくらいでしょうか。
●ゲーム7@オーランド・アリーナ
スコッティ・ピッペンが観に来たこの試合、まずペースを握ったのはマジック。
マジックは動きがよく、特にディフェンスがいい感じ。
ボール運びをするジャクソンには高い位置からプレッシャーをかけ、スミッツにもダブルチームで対応。
ペイサーズのミスを誘発し、リズムを崩すことに成功しました。
1Q終了時にマジックのリードは3点(27対24)でしたが、ミラー&スミッツを上手く抑えており、内容的にはマジックが完全に上手でした。
2Qも点差的には接戦でしたが、リズムはマジック。
ペニーがファウルトラブルに陥ってしまいますが、シャックが攻守にチームを牽引。
Q終盤にシャックがベンチに下がると、今度はアンダーソンやグラントが繋ぎます。
52対45で後半へ。
3Q。マジックは攻守にギアを上げます。
ディフェンスではミラー&スミッツ&マッキー&ジャクソンの4人をほぼシャットアウトし、オフェンスではインサイドアウトが完璧☆
残り5分強で70対55と15点のリードを奪い、3Q終了時には80対63と一足早く完勝モード。
4Qはシャック&ペニーで攻めて守り、最後はスコットの3連続3Pでペイサーズの息の根を止めました。
大注目のゲーム7でしたが、終わってみれば105対81と圧倒的な展開。
ほぼ完璧なゲームでした。
この試合、3Pを5/7の高確率で決めたスコット、ジャクソンに対して好ディフェンスを見せたペニー、ゲーム5の不振から立ち直ったグラント…と、ポジティブな要素はたくさんありましたが、その中心はシャック。
この日のシャックは今までと別人で、序盤から感情をむき出しにしてプレイ。
ゲームが止まればアリーナを盛り上げ、ベンチに下がってるときもチームメイトを積極的に応援していました。
25点&11リバウンドはシャックとしては決して目立つ数字じゃありませんが、それ以上の存在感があったと思います。
ペイサーズで目立ったのはD・ディビスのみ。
15点&14リバウンドはどちらもチームトップでした。
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ゲーム7まで縺れたこのシリーズでしたが、当時NBAを見始めたばかりの自分には、マジックのオフェンスの破壊力のインパクトが強く、ペイサーズが3勝したのを不思議に感じたほどでした。
ゲーム2が惜しかったかなぁ。